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ヘッジファンド各社、08年第4四半期における保有株式の明細を開示(前編)

ヘッジファンド各社が2008年第4四半期における保有株式に関する情報を開示したことにより、2008年における各社の運用状況がより鮮明に明らかになった。【18日 ダウ・ジョーンズ】
多くのヘッジファンドは今週、第4四半期(10-12月期)における保有株式の明細を記載した届け出(13F-HR)を米証券取引委員会(SEC)に提出した。2008年のヘッジファンド業界は、前例のない損失、巨額の資金償還、株式相場の低迷に見舞われたが、今回の届け出によって、第4四半期に各社がどのような投資活動を行なっていたか、具体的な数字とともに明らかになった。保有銘柄の株価が急落する中においても主要な銘柄の大部分を保持し続けたヘッジファンドもあれば、市場の混乱が収まるまで保有銘柄の大部分を売却してより慎重な措置をとったヘッジファンドもある。さらには、投資家への資金償還の拡大と運用悪化による損失が膨らんだことで保有銘柄の投げ売りに追い込まれたヘッジファンドもあった。しかし、大手ヘッジファンドにおいては、伝統的な投資家に比べて保有資産の価値下落による損失が小さく、驚くほど巧妙な運用成績を残した事例も判明している。スティーブ・コーエン氏率いるSACキャピタル(SAC Capital Advisors)は、2008年9月末日時点では保有銘柄数が805で、時価総額にして77億ドルあったが、第4四半期の初めに約半分を現金に切り換えており、年末時点では保有銘柄数は609で、時価総額は35億ドルであった。2008年の年初時点では保有銘柄数が1,639で、時価総額は110億ドルに達していた。ケン・グリフィン氏率いるシタデル・インベストメント(Citadel Investment Group)は第4四半期中に保有株式の時価総額が半分近く減少した。シタデルの旗艦ファンドは2008年に50%超のマイナス・リターンを記録したが、2009年に入って同社のパフォーマンスはプラスに転じている。またハービンジャー(Harbinger Capital Partners)も、資金償還の拡大と運用成績の悪化を受けて、第4四半期に持ち分を大きく解消していたことが判明している。注意しなければならないのは、届け出は必ずしもヘッジファンドのポートフォリオ全体を表わしているわけではないという点だ。SECはヘッジファンド運用会社に対して、株式のポジションに加え、プットやコール・オプションに関しても報告を義務付けている。しかしSECは、現金保有はもちろんのこと、空売り、債券、プライベート・エクイティ(PE)、CDS、その他コモディティなどに関しては報告を義務付けていない。(後編に続く)

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