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ヘッジファンドの運用手数料、2009年は引き下げ圧力強まる―米マーサー調査

ヘッジファンドなど運用会社の手数料は、2008年は大きな値動きもなく落ち着いていたが、2009年は投資家との交渉で引き下げられる公算が大きくなっている。
これは、米経営コンサルティング大手のマーサー(Mercer)が、19日に発表した調査リポートで明らかになったもの。それによると、2008年の資産運用手数料は、ほぼすべての資産クラス(投資先の種類)にわたって安定的に推移したが、2009年は、特にヘッジファンドやファンド・オブ・ヘッジファンズ(FoHF)が運用しているオルタナティブ投資運用商品の手数料が引き下げられるとの見通しを示している。運用手数料(中央値ベース)の増加が顕著だったのは、英国の小型株と英国株全般のみを投資対象とするファンドだった。運用成績が市場平均を上回るとの期待を反映して、手数料が増加したと見られる。一方、わずかに下落したのが、米国の大型株や米国株全般を広く投資対象としているファンドだった。オルタナティブ投資型ファンドの運用手数料は、2008年の運用結果がファンドによりまちまちとなっており、投資家側からその運用結果について厳しく吟味される見通しだ。特に、手数料が二重取りとなるファンド・オブ・ヘッジファンズ(FoHF)の場合、手数料を引き下げ要求を食い止めるために、身を粉にして働くことになろう。マーサーの調査リポート「2008 Asset Manager Fee Survey」は、年2回公表されており、資産運用会社3,400社が扱っている1.9万種の運用商品に関する手数料を調査している。投資家が運用手数料を調べる際、参考資料として利用することを想定して作成されている。マーサーの投資コンサルタント事業分野の幹部であるディビエシュ・ヒンドチャ(Divyesh Hindocha)氏によると、投資家から預かった資金1ドル当たりの手数料が最も高いのはオルタナティブ投資戦略だという。ヒンドチャ氏は、オルタナティブ投資の手数料が高い点については、手数料の多寡よりも、むしろリスクとリターンのバランスをより考慮すべきだとしている。その一方で、FoHFの投資アプローチは、投資家にアルファを提供し、その発生プロセスより高いプレミアムを要求するものと捉えるべきだとしている。大型株/国内株全般に投資する大口投資家向けファンドの中で、手数料が最も安かったのはカナダ株の0.25-0.35%。次いで豪州とニュージーランド、米国の0.4-0.5%となっている。英国の全株は約0.6%で、アジアと欧州、日本、グローバルの株は依然最も高く0.5-0.7%となっている。大口投資家向けの小型株ファンドでも同様な結果となっている。カナダ株が最も安く(約0.6%)、それ以外の地域は0.7-1.0%だった。。小型株の手数料のプレミアムを見ると、カナダとグローバル、米国が最も高く(0.25-0.3%)、欧州と日本、英国が0.1-0.2%となっている。大口投資家向けの債券投資では、豪州とカナダ、ニュージーランドが最も安く(0.2%)、アジアなどの他の地域は0.3-0.4%となっている。株式と同様、新興国が最も高い(0.6%)。また、パッシブ運用の株式戦略の手数料は0.5-0.8%で、アクティブ運用より低い。パッシブ運用の債券戦略は0.1-0.3%で、これもアクティブ運用より低い。



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