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市場が低迷する現在、リスク・アービトラージ戦略は「打つ手なし」の状況

株式市場が低い水準で推移する現在、M&A案件に投資するリスク・アービトラージ戦略は身動きが取れない状態だ。【19日 ウォールストリート・ジャーナル・ブログ】
現在、リスク・アービトラージ(合併アービトラージとも呼ばれる)戦略の投資対象となりうる買収案件は、製薬大手ファイザーによる同業ワイス(Wyeth)の買収(680億ドル規模)、製薬大手ロシュ・ホールディングスによるバイオ医薬品ジェネンテック(Genentech)の買収(420億ドル規模)、米肥料メーカー大手テッラ(Terra Industries)による同業CFインダストリーズ・ホールディングス(CF Industries Holdings)の買収となっている。リスク・アービトラージ戦略の運用者の判断は、市場全体の動きによる影響を受ける。その理由は、株価変動が買収に必要な資金調達の成否を左右するためだ。米化学大手ダウ・ケミカルと同業ローム・アンド・ハースの買収問題では、153億ドルの資金調達方法が問題となっている。運用会社ケルナー・ディレオ(Kellner DiLeo)の幹部であるキース・ムーア(Keith Moore)氏によると、プライベート・エクイティ・ファンドの活動が停滞していることが、リスク・アービトラージ戦略にとって追い風になっている。企業が投資計画に本腰を入れるのは市場が底を打ってからになるため、市場が回復する時期だけが唯一の懸念材料だとムーア氏は見ている。企業の買収合併は、交渉の着手が明らかになってから契約が完了するまで数ヶ月間から数年間に及ぶため、リスク・アービトラージ戦略には長期的な視点が求められる。また、買収が失敗に終わった場合には株価が急落するため、リスク・アービトラージ戦略の運用者は案件の成否に対して極めて高い注意を払っている。現在、ヘッジファンドや投資銀行ではリスク・アービトラージ部門の閉鎖が進んでおり、現金の確保を優先する投資家から解約請求が突きつけられた場合に備えて、運用に回す資金を抑えているもようだ。


Dow Jones
19 Feb 2009 21:05 GMT =
WSJ BLOG/Deal Journal: Dow Dips; Arbitragers Yawn



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