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米ヘッジファンド運用会社ペリー・キャピタル、成功報酬の半減を提案

米ヘッジファンド運用会社ペリー・キャピタルは、旗艦ファンドの成功報酬を半減する提案を投資家にもちかけたことが明らかとなった。【23日 ウォールストリート・ジャーナル】
ペリー・キャピタル(Perry Capital)の旗艦ファンド「Perry Partners International」(運用資産83億ドル)は2008年の年間パフォーマンスがマイナス24%、月次では14ヶ月連続のマイナスとなり、1993年にローンチして以来最長の記録となった。多くのヘッジファンドは成功報酬に関して、過去の損失をカバーし、過去のリターン水準を超えるまで20%の成功報酬を請求しないという、いわゆるハイ・ウォーター・マーク方式を採用している。しかし、ペリーは先日「Perry Partners International」の投資家に対して、成功報酬を10%支払うことに直ちに承諾すれば、今後同ファンドがハイ・ウォーター・マーク方式の基準をクリアしても、2008年に計上した損失の2.5倍に相当する利益を上げるまで10%の水準を維持する、という提案を持ちかけたという。仏金融大手クレディ・アグリコル(Credit Agricole Structured Asset Management)の調査によると、ヘッジファンド業界の80%が2008年において、少なくとも20%の成功報酬を請求した。しかし、ヘッジファンドの平均パフォーマンスがマイナス21%と落ち込み、多くの投資家がヘッジファンドから資金を引き揚げている現状において、多くの運用会社が報酬体系及び報酬水準の見直しを迫る投資家に譲歩する姿勢をみせているという。同業他社のルネサンス・テクノロジーズ(Renaissance Technologies)、ラミウス・キャピタル(Ramius Capital Group)、RABキャピタル(RAB Capital)なども、投資家が一定期間投資を継続することに同意すれば報酬を軽減するなどの措置をとっている。また、ロンドンを拠点として設立間もない運用会社ソーシック・キャピタル(Sothic Capital Management)は、成功報酬の半分を別口座にプールし、ファンドが損失を計上した場合は、その口座から投資家が資金を取り戻すことを認める措置を準備している。ヘッジファンド・コンサルタント会社ケーシー、カーク&アソシエイツ(Casey, Quirk & Associates)の幹部は「金融危機が起こるまでヘッジファンド業界はとにかく利益第一で、報酬などの見直しに聞く耳をもたなかった。今では報酬体系や契約条件の見直しにも積極的に応じるようになった。最終的に報酬の水準を決めるのは需要と供給であり、現状は需要が低下した状況で供給過多となっているのだから、見直しは当然だろう」と語った。


Dow Jones
23 Feb 2009 00:36 GMT
WSJ(2/23) Perry Capital Halves Performance Fee



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