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ヘッジファンド業界、資産規模の把握ますます困難に―ファンド清算や資産価値急落で

ヘッジファンド業界の情勢が厳しさを増すなかで、ファンド側の情報公開が減少する傾向にあり、業界の資産規模を正確に把握することがますます難しくなっている。【6日 ダウ・ジョーンズ】
ヘッジファンドは、金融当局の規制を受けず、秘密のベールに包まれた部分が多い。そのため、業界全体の資産規模の把握は、これまでも容易なことではなかった。現在、多数のヘッジファンドが事業の清算や資産価値の急落といった事態に見舞われているため、そうしたファンドのマネージャーが調査会社への情報提供を停止している場合がある。こうした事態に、多くの調査会社は、情報提供を停止したファンドを計算から除外するか、あるいは、関係者からの情報を元にして推測を加えて計算するという対応をしている。ファンドの資産価値を計る手法には十分な科学性があるとは言えず、その計算根拠にも不透明な点があり、調査会社から公表されるデータはまちまちの結果となっている。一例を挙げると、ある調査会社は2008年末時点のヘッジファンド業界の規模は2兆ドルと発表したものの、他の調査会社は1兆ドルに近いと発表している。また米国では、ヘッジファンド運用会社の大半がオフショアに資産を保有しているため、資産規模を測ることが困難になっている。調査会社による発表結果の差異や不透明な計算手法といった問題は、単に大学や研究機関での調査テーマとして片付けられていたかもしれない。しかし、最近の金融危機や景気後退の中で、政府が、「Too big too fail」、つまり、大きすぎて破たんさせるわけにはいかないという理由で、金融機関の救済に乗り出していることを考えると、ヘッジファンド業界の規模を正確に把握することは重要になっているといえる。調査会社間における唯一の共通認識は、株式市場の下落に加え、現金の不足した富裕層や年金基金などの投資家による資金償還の殺到で、ヘッジファンド業界の資産規模は急速に減少しているということだ。政府が最後に行ったヘッジファンドの資産規模に関する調査は、2003年にSEC(証券取引委員会)が公表したリポート「Implications of the Growth of Hedge Funds」だが、それによると、ヘッジファンド業界全体の規模は約6,000億ドルとなっている。一方、英調査会社ヘッジファンド・インテリジェンス(HedgeFund Intelligence)は今週、ヘッジファンド業界全体の2008年末時点の規模を1.8兆ドルと発表した。他方、トリムタブス・インベストメント・リサーチ(TrimTabs Investment Research)は1.1兆ドル弱だとし、1月調査結果では9,600億ドルと発表している。このほか、米調査会社のヘッジファンド・リサーチは2008年末時点での規模は1.4兆ドルとしている。このように調査結果にバラツキが生じる背景には、オフショアの資産や、ファンド・オブ・ヘッジファンズの取り扱いなどに関して、評価手法が統一されていない点が指摘されている。


Dow Jones
06 Mar 2009 20:24 GMT =
DJ Measuring Size Of Hedge Fund Industry Becomes Murkier Task

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