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【ヘッジファンドクルーク】今週の注目ニュース―業界見通し依然厳しい

今週は、複数の調査会社から2月のヘッジファンド業界パフォーマンスが発表された。結果は先月から一転しマイナス圏に転落。資金流出は小康状態にあるが、予断を許さない状況とみられている。一方で、混迷する市場から投資機会を見出すヘッジファンドもあり、ディストレスト証券やMBSを対象としたファンドのローンチを準備している情報も伝えられた。
週前半は、著名ヘッジファンド・マネージャーのフィリップ・ファルコン氏率いるハービンジャーが、英銀行大手HSBC株に対して0.25%を上回るショートポジションを取っていることが明らかになった。ハービンジャーは、過去にも金融株や住宅関連株を空売りして多額の利益を得た経験がある。英金融株で利益をあげるヘッジファンドがある一方で、大部分のヘッジファンド・マネージャーは、2009年の資金調達が困難になると予想している。これは、米会計事務所のロススタイン・カスの調査で明らかになったことだが、運用資産額1億ドル以上を誇る239社のうち、73%のマネージャーが資金調達難を懸念している。また、資金の出し手も、既存の機関投資家から個人の富裕層が重要な位置を占めるようになると解説している。週半ばには、米名門コーネル大学の基金が、ヘッジファンドへの投資配分を削減する方向で動いていることが報じられた。同大学基金は、パフォーマンスの低迷と割高な手数料を理由に、ヘッジファンドへの投資を見直す一方で、PEへの投資配分を維持すると伝えれた。ただ、運用資産が大きく減少したことで、授業料の引き上げや入学者数の増加などを実施し、予算不足のカバーに奔走している。週後半には、米調査会社トリムタブスからヘッジファンド業界の資金動向が発表された。同社によると、2月時点での解約は小額に収まる見込で、資金流出に歯止めがかかった可能性があるとのこと。しかし、ヘッジファンドへの資金流入は依然として細く、閉鎖を余儀なくされるファンドが増加することから、業界の運用資産が1兆ドルまで減少すると予想した調査もある。16日
米ヘッジファンド運用会社ハービンジャー、英大手銀HSBCに空売り仕掛ける17日
大部分のヘッジファンド・マネージャー、2009年は資金調達で厳しい局面になると予想18日
米名門コーネル大学の基金、ヘッジファンドへの投資配分を25%削減する意向19日
ヘッジファンド業界の資金動向、2月はほぼ横ばいとなる見通し―米トリムタブス調査◆来週の注目ニュース
米保険大手AIGの救済に注入にされた公的資金が、最終的にはヘッジファンドを救済したのではないかとの記事が報じられた。AIGは、米大手ヘッジファンドのシタデルに救済金から2億ドルを支払ったと発表している。また、他のヘッジファンドに対しても公的資金から支払いを行う可能性があるようだ。詳細は不明だが、AIGへの救済金が多くのカウンター・パーティーに分散されることに対する懸念が拡大している。

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