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大規模クオンツ・ファンドの弱点

サブレ・ファンド・マネジメントのマネージング・プリンシパル、メリッサ・ヒル氏によれば、ゴールドマン・サックスのグローバル・アルファなど幾つかの大型クオンツ・ファンドが昨年夏に計上した損失は、戦略の能力を超えて大きくなりすぎたファンドが孕む危険性を露呈した。
大型クオンツ・ファンドが損失を計上した主な原因は、資産担保証券の流動性が収縮し、ボラティリティが急上昇したことだと考えられている。本来市場から得られるαは限られているため、同様の戦略を用いるファンドが殺到すれば各ファンドの収益は低下する。少しでも多くのリターンを得ようと考えるファンドは、ポジションに高いレバレッジをかけることになる。このことで、資産担保証券の急激な価格低下がファンドに大きな損失を与えた。昨年と、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)が破綻した9年前の夏との間には多くの類似点がある。しかし、サブプライム・ローン問題に端を発した混乱は、短期的なクオンツのボラティリティ上昇が他へ伝染したという点で9年前とは大きく異なるとヒル氏は指摘する。これはマルチ・ストラテジーマネジャーが発展した兆候なのかもしれない。マルチ・ストラテジーマネジャーの多くはクオンツ戦略を一つの運用手段として用いており、マージンコールに応じる場合には流動性の高い良好なポジションを手放さなければならならない。また、米国のクオンツ・マネジャーの中で大きな損失を出した者が相次いだが、彼らは同じ経歴を持っており、そのために投資手法、リスクマネジメント手法が本質的に同一だったからだとヒル氏は考えている。



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