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大手投資銀行のヘッジファンド複製商品、新たな段階に

1年前の投資銀行は、新開発だが高収益の可能性を秘めたヘッジファンド複製ビジネスから利益を出そうと腐心していた。
ゴールドマン・サックスやベア・スターンをはじめとする大手投資銀行は、ヘッジファンド業界と同水準のパフォーマンスを生む商品やヘッジファンドの戦略を模倣した商品を生み出した。いずれの商品もヘッジファンドと比較して透明性が高く手数料が各段に安い。2004年10月に複製戦略を用いた商品を開発したスイスのパートナーズ・グループは、外部のファンドから700万ドル以上の資金を集めた。しかし、業界関係者は「2兆ドル規模を誇るヘッジファンド業界で、複製戦略は大きな市場シェアを一切得ていない」と指摘した。関係筋の話では、銀行が複製ファンドで集めた資金は、現在までで10-20億ドルほどだろう語った。メリル・リンチの株式デリバティブ・リサーチチームのグローバルヘッドであるヘイコ・エベンス氏は、ETFの例をあげ複製ファンドの現状を説明した。「ETFの進化は良い前例だ。投資家から理解を得るには時間がかかったが、現在は大きな市場シェアを得ることに成功している。同様に複製ファンドも、いずれは投資家からの理解を獲得し、市場シェアを拡大する可能性がある」複製ファンドの基本的な考え方は、ヘッジファンド業界全体のパフォーマンスがマネジャー固有のスキルよりも、投資先市場の動向に大きく左右されるというものだ。投資先市場に影響されるのであれば、ヘッジファンドのエクスポージャーを機械的に複製することにより、ヘッジファンドのベータをコピーすることが出来るかもしれない。しかし、複製ファンドの流行はすでに幾つかの驚くべき方向に進んでいる。パートナーズ社のイェーガー氏は、大規模で高度な年金基金が自社製の複製ファンドを模索していると語った。また、同氏は「見識ある機関投資家はす、内部で複製ファンドの開発を始めた。莫大な手数料を支払って、大手投資銀行と取引する必要は無く、その資金を利用して自分のチームを持つことができる」と述べた。キャス・ビジネススクール(ロンドン)のリスクマネジメント学教授ハリー・カットは、ヘッジファンド業界全体を複製するファンドを作るのではなく、個々の投資家のリスクと要求リターンに合わせたテーラーメードのファンドを作ろうとしている。MSCIバーラ最高執行責任者(COO)のデビッド・ブレアウッド氏は「ヘッジファンド複製戦略は今のところ『この上ない希望』ではないようだが、この手法には追求する価値がある」と述べた。

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