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ベアー・スターンズを経営危機に追いやったヘッジファンドの資金引き上げ

ベアー・スターンズが実質破綻に陥り、JPモルガンによる救済買収が決定したが、 英BBCニュースの記者は、ベアーS破産の原因は、ヘッジファンドからの資金引き上げによるものだと報じている。
ベアーSでは、ヘッジファンドへのプライム・ブローカレッジ業務が最も収益の高い事業となっており、特に債券投資のヘッジファンドに資金貸し出しと事務管理サービスを提供していた。そのため、ヘッジファンドはベアーSに資産を預けており、それがベアーSにおける流動性の源泉となっていた。しかし、関係者からの話によると、この数日の間に、顧客だったヘッジファンドの多くが、ベアーSとの関係を断つことを決断し、資金の引き上げに走ったという。

BBCニュースの記者、ロバート・ペストン氏によると、ベアーSが米住宅ローン担保証券に過剰な投資をしている点が、ヘッジファンドから懸念視されていたという。また、ヘッジファンドからの急激な資金引き上げによって、ベアーSは流動性の源を失い、実質的な破綻に陥ったとしている。

また同記者は、ヘッジファンドが資金を引き上げたのは、ベアーSに対する米連邦制度準備理事会(FRB)の救済案が発表された直後だった点について言及している。ベアーSは先週11日に発表された救済案に基づき、3月27日までに流動性の失われた住宅ローン担保証券を、低リスクで流動性のある米国債に交換する予定だった。

つまり27日になれば、ベアーSは事業を継続するのに十分な資金を得られるはずだった。だが、ヘッジファンドは、その2週間ですら待つことができなかったということになる。ヘッジファンドが、ベアーSの状況に対して神経質になっている点からいっても、80年の歴史を持つ同社が、いかに大きな問題を抱えているかが推測できそうだ。



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