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拡大する欧州ファンド・オブ・ヘッジファンズ市場と問題点―フィッチがレポート発表

大手格付機関のフィッチ・レーティングスは17日、欧州のファンド・オブ・ヘッジファンズ(FoHFs)に関するレポートを発表した。それによると、欧州ではFoHFsが投資家からの信頼を獲得し、運用額を拡大する一方で、投資家からの報酬値下げ圧力や「過剰分散投資」、「過密戦略」といった運用上の課題を抱えているという。
フィッチによると、同社が公表したレポート「ファンド・オブ・ヘッジファンズ業界の現状―注目の集まる欧州」は、業界の概況、FoHFsのパフォーマンス履歴、投資家動向、規制の変化、FoHFsマネージャーの抱える問題などについて言及している。

同レポートによると、欧州ではFoHFsが「高水準の分散投資が実現可能で、絶対リターンを獲得できる有効な投資先」として投資家に受け入れられているという。また、米国のFoHFs運用会社が運用する資産総額1兆ドルのうち、その約半分は欧州で運用されているという。

アセット間の相関性について、このところ株式市場とヘッジファンドのパフォーマンスが連動しているとの懸念が高まりつつあるが、レポートの運用実績の分析では、FoHFsは、株式や債券と相関性が低く「オルタナティブ投資」として有効であると結論付けている。

同レポートは、FoHFsのファンド・マネージャーらが直面している問題点も指摘している。例えば、投資家からの報酬値下げや、より有利な加入・解約条件の求める圧力が高まっているといった問題がある。また、ファンドのリターンを低下させる恐れがある「過剰分散投資」(過度に多様な商品・地域に投資すること)や、「過密戦略」(同一アセットクラスへの集中投資)に対処するのも、FoHFsのマネージャーにとって大きな課題になっていると、同レポートは指摘している。

フィッチのレポートは、同社サイトで閲覧可能となっている。同社では、投資家がFoHFsのマネージャーを評価するための枠組みを提供するため、FoHFsのレーティング手法を開発し、サイトなどを通じて情報提供をしている。

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