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米マサチューセッツ州年金基金、厳格な投資基準でリターンを確保

520億ドルの運用資産額を誇る、米マサチューセッツ州年金積立金投資運用委員会(Prim)は昨年10月以降、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントをはじめとする、いくつかの運用会社との契約を解除した。
Primの投資基準は厳格であり、運用会社が投資基準を満たさない場合は、容赦なく契約を解除する。戦略においても同様に、マーケット・タイミング戦略や単一の資産クラスへの集中投資を避け、プライベート・エクイティやヘッジファンドなどへ資金を割りあてることにより高い分散性を発揮している。Primは四半期ごとに資産の配分比率の検討や見直しを行っている。Primのエグゼクティブ・ディレクター、マイケル・トラヴァリーニ氏は「我々は、長期での運用方針に固執する。もし、ある資産クラスが目標を大幅に上回るパフォーマンスや成長をとげた場合、該当資産クラスを適正な規模まで縮小させる」と述べている。さらに「マーケットタイミング戦略は良い考えだと思えない。我々は市場の予想屋ではない。分散性を維持していることで、全天候型のポートフォリオを構築できている。単一のセクターに依存するということはない」と付け加えた。Primの運用資産規模は、米国の年基金の中で22番目、企業年金も含めると29番目と推測されている。しかし、厳格な投資基準により、10億ドル以上を運用する米国の公的年金基金のなかでも上位1%に入るリターンを継続的にあげている。Primの昨年のリターンも11.9%と、平均的な公的年金のリターン8.7%を大きく上回る結果となっている。マサチューセッツ州の財務担当者であり、Primの委員会で議長を務めるティム・カーヒル氏は「厳格な投資基準のおかげで当基金は債券市場崩壊の影響を避けることができた」と述べた。現在Primは、運用会社との契約解除にともない運用先を失った15億ドル相当の海外株の運用先と、昨年末に木材の一部を売却して得た利益を運用する天然資源マネージャーを探している。

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