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ヘッジファンド、M&A復活を予測

最近の世界的な金融危機によりM&Aの件数は停滞しているが、再びM&Aが活発化するのにあまり多くの時間を要しないだろうと、イベントドリブン戦略専門のヘッジファンドは予測している、と4月1日付のロイターは報じている。
「早ければ3ヶ月以内にクレジットクランチによる流動性低下の問題は解決に向かうだろう。」とHSBCオールターナティブインベストメントのポートフォリオ部門のグローバルヘッド、ティム・ガスコイン氏は最近のロイターとのインタビューで語っている。「信用収縮が収束に向かえば、企業の財政的な余裕や、買収先企業の株価が非常に割安であることから、M&Aが再び活発化する公算は大きい。」と同氏は付け加えている。3月28日付のトンプソンフィナンシャルによると、2008年第1四半期における世界のM&Aの取引額は、31%低下し6610億ドルとなった。銀行による企業買収への資金貸し出しの引き締めや、米国のサブプライム・ローン問題に端を発した金融危機の影響などで企業が大きなリスクを取ることを避けている。欧州の投資銀行の頭取は「現在の不安定で先行き不透明な市場環境が原因で、M&A市場は今年低迷するだろう」語っている。クレディ・スイス/トレモントによると、イベントドリブン戦略を用いるヘッジファンドは、近年高いパフォーマンスを上げてきた。2007年は13.2%のリターンを記録。しかし、8月と11月はリターンがマイナスとなり、今年に入ってからも年初来(2月末現在)でマイナス1.62%だった。「イベントドリブン戦略は直近9ヶ月、M&Aの取引件数が不足し低迷している。まだ投げ売り局面には入っていないことから、パフォーマンスは何とか持ちこたえている。」とガスコイン氏は述べた。「しかし、今後3ヶ月から半年の間に、M&Aの案件が再び増える可能性はある。」2月末現在で、ガスコイン氏はポートフォリオの27%をマルチストラテジーまたはイベントドリブン戦略に投資している。一方、ニュースター・ヨーロピアン・ファンド(運用資産額26億ドル)のマネージャー、リチャード・ピース氏は、企業の株式評価額が低下しているため、M&A活動は回復するだろうと考えている。「当面、企業は現金を保有し健全な財務状況を維持したいだろうが、1年前の数分の一の株価で取引できる好機がくれば――しかも莫大な利益を得られるとあれば――企業も食指を動かすはずだ。」とピース氏は語っている。



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