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レバレッジ頼みをやめてアービトラージに収益機会を見出すヘッジファンド

ロイター通信は3日付の記事で、ヘッジファンドはこれまで、十分な資金力を背景に高レバレッジ・高リターンの手法を取ってきたが、クレジット市場危機で資金調達が困難となったことから、今年は低レバレッジでも裁定取引(アービトラージ)でリターンを追及する手法に転換すると報じている。
英国の金融サービス機構(FSA)の最近の調査によると、最もレバレッジが効くといわれている債券裁定取引でのレバレッジは、2007年10月時点で、1年前の7倍強から3倍弱に大幅に低下している。

こうしたレバレッジの低下は、プライム・ブローカー(投資銀行など)がヘッジファンドへの資金供給を減らしていることや、ヘッジファンド自体が金融市場の先行き不透明感からレバレッジを抑制していることが原因だ。レバレッジの低下と相場の乱高下で、ヘッジファンドのリターンは、昨年8月と11月は、それぞれ1.53%と1.21%だったのが、今年1-2月には、わずか0.1%にまで低下している。

しかし、クレジット市場危機で、投資家はより安全な投資先を求めて、先物市場から現物市場や国債市場へと急速に資金をシフトしたため、アービトラージャーにとっては、株と債券、あるいは社債とCDSなど、金融商品間の価格差を利用してリターンを確保できる絶好の機会となっている。

一例を挙げれば、1997年のアジア通貨危機とロシアの通貨・金融危機をきっかけに、翌1998年に巨大ヘッジファンドLTCMが経営破たんし、金融市場の混乱が起きたが、同年の後半から1999年にかけて株式市場が急騰している。アービトラージャーは、この1998年10-12月期に起きた投資シフトのおかげで、1999年に大きなリターンを挙げることができた。

現在のクレジット市場危機でも、ユーロ建てのジャンクボンドの利回りは1年前の6.19%から11.39%となり、対国債スプレッドは765ベーシスポイントに拡大。投資適格級の社債のスプレッドも48から187ベーシスポイントと3倍以上になって、投資妙味が出てきているという。

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