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ヘッジファンド業界のパフォーマンス、3月好調だったのはショートバイアス戦略のみ

オルタナティブ情報サイトのヘッジウィークは、15日付けの記事で、3月の運用成績について、多くのヘッジファンドが株式相場の乱高下に苦しむ中、唯一リターンがプラスになったのは市場の混乱を利用してハイリターンを狙うショートバイアス戦略型だった(プラス1.13%)、と報じている。
ヘネシー・グループによると、3月は、ベア・スターンズの破綻後、多くのヘッジファンドが株式のエクスポージャー(リスク資産残高)を減らしたが、その後、ベアーSの救済措置が発表されると株式市場が反騰。相場の乱高下で苦戦を強いられたという。同月のヘネシー・ヘッジファンド・インデックスは2.02%下落した。

ヘネシー・ロング/ショート・エクイティ・インデックス(株式ロング・ショート戦略)も、株価が下落する中で、2.03%下落し、第1四半期(1-3月)は4.33%も急落。2002年第3四半期(7-9月)のワールドコムの破綻以来の大幅下落となっている。

また、ヘネシー・アービトラージ/イベントドリブン・インデックスは1.39%下落(第1四半期は2.46%下落)したのに対し、ヘネシー・ディストレスト・インデックスは、1.12%下落(同3.14%下落)となった。

3月は、多くのヘッジファンドが、1980年代半ばに組成されたレバレッジド・ローン(融資先企業のキャッシュフローを担保とした貸し出し)に割安感が出たことから購入を増やしたている。その影響で、月初めは最大8.5%ポイントまでワイド化していたジャンク債の対国債スプレッドが月末にはタイト化、ジャック債市場を下支えしている。

他方、ヘネシー・マージャー・アービトラージ・インデックス(買収アービトラージ)は、0.49%下落(同1.93%下落)となった。株式相場の乱高下で、スプレッドがワイド化したことや資金調達難から、いくつかのプライベートエクイティ・ファンドによる企業買収案件が中止になったためだ。

また、ヘネシー・コンバーティブル・アービトラージ・インデックス(転換社債アービトラージ戦略)は2.12%下落(同1.74%下落)。米株投資家の恐怖心理度合いを示すボラティリティ・インデックス(VIX)がベアの救済策発表で37ポイントまで急伸したあと、低下するなど相場が乱高下する中、転換社債アービトラージ戦略が困難な状況となった。

ヘネシー・グローバル・マクロ・インデックスは、米国株式市場の下落で世界株安となる中で2.74%下落(同3.48%下落)となった。また、MSCIイーファ・インデックス(北米地域を除く全ての先進国を対象としたインデックス)も1.52%下落した。

インターナショナル・ロング/ショート・エクイティファンドのパフォーマンスは、米国のエクイティファンドと同様な動きとなり、ヘネシー・インターナショナル・インデックスは3.26%下落(同3.91%下落)となった。

ヘネシー・マクロ・インデックスは2.16%下落となったが、第1四半期のリターンはプラス2.28%となり、ショートバイアス戦略型以外では、これだけがプラスのリターンだった。



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