トップ >  米ブラックロックCEO、米国債バブルの到来を示唆

米ブラックロックCEO、米国債バブルの到来を示唆

米運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、16日の第1四半期の決算発表会見で、米国債市場はバブルに近づいていると指摘した。米フォーチュン誌が同日付で報じている。
フィンク氏によると、投資家は資金をよりリスクの高い貸出市場やディストレスト・モーゲージ証券(RMBS)市場に移し始めているという。

一方、第1四半期に同社の資産運用口座には350億ドル(約3兆5000億円)の資金流入が見られたという。これは、株式や国債の暴落を恐れた投資家が資金を移しているためで、こうした株式・債券市場からの資金流出は32億ドル(約3200億円)に達したとしている。

同CEOは、投資家がリスク回避のため、社債やABS(資産担保証券)市場から国債市場へ資金を移動しているが、これは行き過ぎており、国債市場はバブルへの道を歩んでいると指摘。

その上で同氏は、10年国債の利回りがクレジット危機以前の5%から現在は3.61%にまで低下していることから、機関投資家の運用マネージャーはいずれ、債券市場の中でもよりリスクの高い投資先に向かうだろうという。

また同氏は、金融市場の混乱収束の兆しはまだ見られないものの、今年後半から局面が変わると話す。しかし、その前に、政府はまず住宅市場をテコ入れする必要があり、個人消費が回復、経済環境が安定化してこなければ、いくら住宅ローン関連証券の価値が急激に低下しても、投資家はそれにすぐに飛びつくことはできないという。

同氏は、こうした経済環境の好転のカギとなるのは、住宅価格の一方的な下落に歯止めを掛けることを挙げる。サブプライムローン問題の解決のため、FHA(連邦住宅管理公団)改革とFRB(米連邦準備制度理事会)による積極的な利下げが景気回復のカギを握ると話す。

FHA改革では、すでに、米下院金融サービス委員会のバーニー・フランク委員長(民主党、マサチューセッツ州)がFHAによる総額3000億ドル(約30兆円)の住宅借り換え融資保証の法案を提出しており、CBO(米議会予算局)の試算では、これにより、数百万世帯が住宅不動産の差し押さえ(競売)を免れるとしている。



米ブラックロックCEO、米国債バブルの到来を示唆に関連する記事

2008年04月の記事一覧です。

年月別ヘッジファンド情報

ヘッジファンドに投資するならヘッジファンドダイレクト株式会社

HF報酬ランキング テッパー氏が2年連続3度目

デビッド・テッパー

ヘッジファンドマネージャーの2013年の報酬ランキングが発表され、1位はアパルーサ・マネジメントのデビッド・テッパー氏となった。報酬額・・・

ノーベル財団の資産運用は株からヘッジファンドへ

大村智

ノーベル賞賞金の出所であるノーベル財団の資産運用が2013年に引き続き2014年も15.8%と好調である。ヘッジファンド比率を大幅に増…

HSBC脱税ほう助は、ただの香港経由スイス移し?

英の富裕層向け金融大手HSBC

英金融大手HSBCが富裕層顧客の巨額の脱税をほう助していた情報がICIJの調査によって明らかにされた。スイス部門が200か国以上…

高岡壮一郎(ヘッジファンドダイレクト代表)著「富裕層のNo.1投資戦略」|総合法令出版

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする