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ヘッジファンド投資家、現金保有率を高めて「模様眺め」―ドイツ銀行の調査

ヘッジファンドに投資する機関投資家が、現金の保有比率を高めていることが、ドイツ銀行が発表したヘッジファンド業界の動向調査で明らかになった。
6日に発表されたドイツ銀行のオルタナティブ投資動向調査は、ヘッジファンド向け投資資金が累計1兆ドルに達する500の機関投資家を対象に3月実施、有効回答数は約1,000。同調査は、オルタナティブ投資全般を対象として毎年実施されており、今年で6回目となる。

同調査の責任者は「今年リターンの見込める有望な地域として、回答者の多くがあげているのは中東および北アフリカ。明らかに、投資家の関心は新興国市場に向いている」とコメントしている。また、今年のヘッジファンド市場への新規参入数は前年比マイナス25%で、新規ファンドにとって非常に難しい情勢だと述べている。

ヘッジファンドへ投資する機関投資家が、リスクマネジメントを重視し、不安定な株式市場の影響を受けにくい戦略に比重を置いており、現状は模様眺めの状態、と同調査は指摘している。また、回答者の多くが、今年の景気動向に厳しい見通しを示しているという。その一方で、ヘッジファンド市場への資金流入に関しては、今後2,000億ドル以上に達すると予測していることも明らかになった。

【第6回ドイツ銀行・オルタナティブ投資動向調査の骨子】
回答者の80%が、今年の景気動向に関して厳しい見通しである一方、来年に関しては回答者の40%が世界経済は回復すると楽観的な見解を示している。運用会社の選択基準に関しては、運用成績や投資方針、運用マネージャーの経歴に加えて、調査開始以来初めて「リスク・マネジメント」をあげる投資家が急増。現状、多くの回答者が資金の現金保有率を引き上げ、ヘッジファンド市場への投資を「模様眺め」している。しかし、回答者の53%が今後1年以内に現金保有率を下げる方針で、ヘッジファンドへの投資の意欲が高いことを示している。地域別では、回答者の多くが新興国市場への投資配分を高めている。中でも、最もリターンが見込める地域として中東をあげている。戦略別では、今年大きなリターンを見込めるのは、マクロ戦略、ディストレスト資産戦略、そしてエクイティ・ボラティリティ戦略と予測している。回答者の70%が、現状レバレッジを利用していない。30%が高レバレッジをかけ、その内6%がストラクチャード・プロダクツ(仕組み商品)である。※調査の詳細は、ドイツ銀行のサイトに掲載された「2008 Alternative Investment Survey」(PDF)に記載されている。



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