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アクティビスト・ファンドのTCI、昨年は40%のリターン―シード提供のファンドも好成績

電力大手のJパワーは、同社株を9.9%保有する筆頭株主の英ヘッジファンド、TCI(ザ・チルドレンズ・インベストメント・マスター・ファンド)からの株主提案を拒否したと7日付けのロイターが報じている。

TCIは、同ファンドが推薦する社外取締役2名の受け入れと、株式持ち合いの解消、経営戦略などの見直しなどを求めていた。
TCIは、2003年にクリス・ホーンが英国で設立したヘッジファンド。ホーン氏はTCI設立前に、大手ヘッジファンド、ペリー・キャピタルで7年間ポートフォリオ・マネージャーとして活躍した。「ザ・チルドレンズ・インベストメント」の名は、恵まれない子供たちへの救済を意味しており、運用資産の一部を慈善団体「ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド財団(CIFF)」に毎年寄付する契約を締結している。

TCIはアクティビスト、つまり「もの言う株主」型のヘッジファンドとして欧州で名を馳せている。昨年は、オランダのABNアムロ銀行の買収劇でアクティビストとして活動を展開し、同社株の売却で莫大な利益を得たという。また2005年には、ドイツ証券取引所のロンドン証券取引所に対する買収について、反対活動を展開し、結果的に買収を断念させた経緯を持つ。

TCIの昨年1年間のリターンは40%で、平均的なヘッジファンドの4倍以上に上る。TCIの高いパフォーマンスをさらに上回るファンドはごくわずかだが、その中でも特に注目されているのがアルジェブリス・インベストメンツである。同ファンドは、TCIのホーン氏がシード資金を提供したヘッジファンドで、市場関係者によると昨年1年間のリターンが53%以上に上るという。

アルジェブリスの運営するダビデ・セーラは、モルガン・スタンレーのアナリストをしていたが、2006年夏にABNアムロ銀行の案件でホーン氏と関係を構築し、2006年10月にはシード資金の提供を受けている。TCIとアルジェブリスは、ロンドンの同じビルに入っており、管理スタッフやバックオフィスを共有している。また、ホーン氏は他にも2本の新規ファンドにシード資金を投入しているという。

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