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企業買収専門の投資ビークル「SPAC」の上場ブームにかげり

「SPAC」(特定目的買収会社)と呼ばれる投資ビークルの上場が、近年増加傾向にあるが、ここにきて陰りがみえる、と米紙ウォールストリート・ジャーナルが19日付けで報じている。
「SPAC」もしくは「Blank Check Company」と呼ばれるこの投資ビークルは、未公開企業の買収目的で設立される特別目的買収会社で、買収した企業を上場させて収益を得ることを目標としている。

あらかじめ資金を調達しておくため、株価下落の好機をとらえ、少ない資金で機動的に企業を買収できるという強みがあり、近年PEファンドの代替商品として投資家からの関心が高まっている。昨年は、米国での全IPOのうち、4分の1近くの割合を占めていた。

今年に入って、1月は「通常の」IPOによる上場が5件だったのに対しSPACは7件、また2月は通常のIPOと同数の4件と順調に推移していたが、3月は通常のIPOが10件なのに対し、SPACによる上場はわずか2件であった。

市場関係者によると、SPAC市場への主要な投資家であるヘッジファンドが、ここにきてSPAC市場に対して食傷気味で敬遠傾向にあるという。SPACは下げ相場においてもヘッジの一手段となるため資金の流入が続くという意見もあるが、SPAC市場に投資される資金配分が一定以上になることは考えにくいと指摘する声もある。

そのため、新規顧客を獲得するためには、SPACの仕組みを改善したり、すでに上場しているSPACを合併させて新規事業に資金を向けられるようにするなど工夫が必要だろうという。

しかし、SPAC専門の調査会社によると、今週実施予定のゴールドマン・サックスが初めて引受会社となり上場予定のSPAC(3.5億ドル規模)のように、すでにSPACの仕組みを投資しやすいように改善するなどの動きもあり、明るい兆しもみえるという。

Dow Jones
WSJ(5/19) `Blank-Check' IPOs Losing Their Edge

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