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米銀のワコビアなど3行、シティグループのヘッジファンドで損失拡大

米シティグループのヘッジファンドが資産価値を大きく毀損したことから、ファンドに投資していた米大手銀行や地銀など3行が莫大な損失を負っていると、ウォールストリート・ジャーナルなどが報じている。
ウォールストリート・ジャーナルは20日、シティグループ傘下のヘッジファンド「Falcon Strategies」の急激な損失により、大手銀行のワコビアと地銀大手のフィフス・サード・バンコープなど、米銀3行が大規模な損失を負ったことを報じ、同紙の記事を元に、欧米各メディアでも報じられた。3行は、合計16億ドルを同ファンドに投資していたという。

債券ヘッジファンドの「Falcon Strategies」は、資産価値の約75%を毀損したもよう。投資家の多くは個人投資家で、「同ファンドは安全」との説明を受けた投資家もいたという。シティグループは個人投資家に対し、損失の一部を補填するべく2.5億ドルを拠出している。

ワコビアは、第1四半期に計上した赤字7.08億ドルのうち、同ファンドによる損失が3.15億ドルに相当することを明らかにした。広報担当者は、同ファンドへのワコビアの投資額や、今後の訴訟の有無については明らかにしていない。

一方、フィフス・サードは、同ファンドへの投資をアレンジした証券会社と保険会社を提訴しており、このうち、オランダの保険会社エイゴンの子会社に対して、3.23億ドルの賠償を求めている。その訴状の中で、フィフス・サードが「Falcon Strategies」へ6.12億ドルを投資したことが明らかになっている。

今回の銀行によるヘッジファンドへの投資は、銀行が保有するBOLI(銀行所有型生命保険)と呼ばれる生保のポートフォリオを通じて行われており、その点に関しても議論を呼ぶことになりそうだ。

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