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戦略問わずヘッジファンドのパフォーマンスが低迷するメカニズム

金融不安の状況下では、ヘッジファンドのパフォーマンスが戦略の種類を問わず、総じて低調になってしまうメカニズムが明らかになった、とダウ・ジョーンズは16日報じている。
昨年から続く金融不安の影響で、ヘッジファンド業界全体の年初来パフォーマンスは低迷。戦略別で見ても、ほぼ全ての戦略でマイナスを記録している。米国を代表する研究機関である全米経済研究所(NBER)が最近発表した「ヘッジファンドにおける流動性の連鎖反応」という研究報告書の中で、戦略を問わずヘッジファンドのパフォーマンスが悪化するメカニズムが解明されている。報告書では、現在のような不安定な市場において、ヘッジファンドのパフォーマンスが軒並み低迷するのは、プライム・ブローカーがヘッジファンドへの貸付を引き締めることで流動性が不足し、資金調達が困難になるからだという。プライム・ブローカーは通常、ヘッジファンドへ運用資金の貸付をするなどの役割を果たしている。しかし、金融不安によりヘッジファンドのパフォーマンスの悪化、投資家による資金の引き出し、プライム・ブローカー内でのリスク回避傾向の高まりなどにより、プライム・ブローカーはヘッジファンドに対してレバレッジの引き下げや追加証拠金の支払いを強制する。レバレッジの引き下げや追証などにより、ヘッジファンドは流動性不足で資金調達が困難になる。資金不足に陥ったヘッジファンドは戦略を問わず、資産の処分を余儀なくされる。強制的な資産の処分は投売りにつながり、他のファンドも同じ行動をとらざるを得なくなる。以上のような反応が連鎖的に起こる悪循環のメカニズムにより、戦略に関係なくどのヘッジファンドも運用不振に陥るとNBERは指摘する。以前から、資産の投売りや市場混乱が様々金融資産や地域に飛び火するという指摘はあった。しかし、NBERによる調査では、ヘッジファンド投資の根拠とされる、伝統的資産に対するリスクヘッジという通説に疑問を投じたという点で一歩踏み込んだものといえる。Dow Jones
In A Crisis, Hedge Funds Returns Look Similar



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