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不良債権化したABS、英ヘッジファンドが原資産保有者に買い取りを要求

19日付のダウ・ジョーンズによると、英ヘッジファンドのチェーン・キャピタル・マネジメントは、不良債権化した住宅ローン関連証券の買い取りをオリジネーター(原資産保有者)に要求していることが明らかになった。
チェーン・キャピタル・マネジメントが運用する上場型のABS投資ファンド「Queen's Walk Investment Ltd.(QWIL.LN)」は、住宅ローン関連証券のオリジネーターである住宅金融専門会社に対し、不良債権化している参照債権の買い取りを要求、すでに交渉に入っている。

チェーンは、交渉が決裂した場合、訴訟に踏み切る構えだが、英国でもサブプライムローンの焦げ付きに端を発したクレジット市場危機が引き起こされる兆しが見えてきたといえる。

米国と同様に、英国でも住宅ローン債権はSPC(特別目的会社)に売却され、SPCが住宅ローンを裏付けとして証券化しているが、返済遅延などの債務不履行となる事例が、金融当局の予想以上に急増している。事態を重く見た英国の金融サービス機構(FSA)では、借り手の返済能力を十分に調査しないで融資した金融機関に対し、相次いで罰金を課すなど取締りを強化している。

チェーンは交渉相手の名前は公表していないが、同ファンドの投資先には、インベステック傘下のケンジントン・グループやGMAC子会社のGMAC-RFC、リーマン・ブラザーズとメリルリンチのそれぞれの子会社がある。

またチェーンは、住宅ローン関連証券の発行をアレンジした銀行とも交渉を進めている。ムーディーズ・インベスターズ・サービスによると、英国の銀行は昨年だけでも986億ポンドの住宅ローン債権を証券化、全住宅ローン債権3,620億ドルの約27%を占める。

同ファンドは、すでに毀損したか、あるいは毀損リスクが最も高いMBS(不動産担保証券)を含むABSに投資しており、その投資額は運用資産全体(2億0,700万ユーロ)の30.6%に相当する8,150万ユーロに達している。1-3月期だけで、同ファンドは1,000万ユーロの評価損を計上、その結果、1,710万ユーロの最終損失となった。

Dow Jones
19 Jun 2008 19:00 BST
Cheyne's Queen's Walk Fund Takes Aim At UK Mortgage Lenders

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