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早すぎたMBS投資―不動産担保証券で苦境に立たされるヘッジファンド

MBS(不動産担保証券)に投資するディストレスト債権戦略のヘッジファンドが投資家からの解約に加え、新規資金も集まらず苦境に立たされていると、23日付のウォールストリート・ジャーナルが報じている。
米国では、住宅ローンの債務不履行の増大を受けて、銀行は差し押さえた住宅物件の売却を積極的に進めており、住宅価格の低下に歯止めがかからない状況にある。

このため、将来の住宅市場の回復を見込んで、早くから住宅ローン関連証券を安値で買い叩いていたディストレスト・ファンド各社は、住宅資産価値の低下で損失を拡大する一方で、投資家から新規資金を集めるのが難しくなっている状況だ。

今年初め、米大手投資銀行のリーマン・ブラザーズはディストレスト・ファンド「Mortgage Opportunity Fund Ltd.」をローンチしたが、運用資産は当初目標の5億ドルを大幅に下回るわずか1億ドルにとどまっている。

また、米調査会社ヘッジファンド・リサーチによると、今年第1四半期(1-3月)、ヘッジファンドの投資家は、MBSを含むABS投資ファンドを21億ドルも解約しており、2007年の23億ドルの新規資金流入とは対照的な動きになっているという。

今年に入り、住宅ローン関連証券の値動きは激しさを増している。サブプライム・モーゲージ担保証券のリスク指標であるABX指数は、5月初め時点では、3月中旬の低水準から19%改善していたが、その後再び低下し、現在では3月中旬の水準まで戻している。

米ヘッジファンド運用会社のマラソン・アセット・マネジメントは、昨年11月に住宅ローン債券のディストレスト・ファンド「Distressed Subprime Fund」をローンチしたが、同ファンドのリターンは、設定来でマイナス2.4%となっている。

英ヘッジファンドCQSの運用マネージャー、アリステア・ラムスデン氏は、住宅ローンの債務不履行とそれに伴う評価損は今後、一段と増大する見通しで、特にカリフォルニア州とフロリダ州、ネバダ州では状況は一段と悪化するとしている。

Dow Jones
23 Jun 2008 00:56 BST WSJ(6/23)
Mortgage-Securities Revival Proves Elusive



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