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逮捕されたベアーSの破綻ヘッジファンド運用者はスケープゴート―元連邦検事

元連邦検事ロバート・ミンツ氏は、ウォールストリート・ジャーナルの26日付の寄稿記事の中で、先週(18日)、証券詐欺罪で起訴された大手証券会社ベアー・スターンズの元ファンドマネージャー2人はスケープゴートにされたと指摘している。
この事件では、ラルフ・シオフィ(52)とマシュー・タンニン(46)の両被告が、昨年2月ごろからMBS(不動産担保証券)市場が悪化、両被告が運用する2つのヘッジファンドの運用成績への悪影響が懸念されていたにもかかわらず、投資家に運用状況や見通しについて虚偽の報告を行った詐欺罪などが適用されている。

しかし、ミンツ氏はコラムの中で、「この事件は、ウォール街のすべての悪者が司直の手にかかるべきだろうかという問題を提起した」とし、「むしろ、金融当局に委ねて民事訴訟の場で裁かれるべきものではないか」と指摘。

その上で、同氏は、「投資運用のために行った決定が悲劇的な結末に終わったというだけで、その行為を犯罪とみなすべきなのか」と語る。

また同氏は、過去に起きたエンロンやワールドコム、タイコを舞台にした経済犯罪事件を引用、「これらの事件の教訓は、ウォール街で一般投資家が巨額損失の被害を受ければ、誰かが逮捕されるということだ。問題は、なぜ事件が起きたのかではなく、どこで事件を終わらせるか、ということだ」という。

さらに同氏は、ベア・スターンズ事件は、不正会計処理を行ったエンロンやCEO(最高経営責任者)が横領事件を起こしたタイコとは性格が違うとし、むしろ、金融界全体の問題の氷山の一角という性質があると述べている。

同氏は、「確かに、ベア・スターンズのファンド運用者が一般投資家を欺いた事実は許されない重大な違法行為だが、(ベア・スターンズの)破たんという未曾有の事態に直面した政府としては、誰かを罰しなければならない誘惑に逆らえなかった」と断じている。

Dow Jones
26 Jun 2008 03:10 BST WSJ(6/26)
Column: Business Failures Are Not A Crime

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