トップ >  農産物セクターへの現物投資を進めるヘッジファンド―高いリスク危惧する声も



農産物セクターへの現物投資を進めるヘッジファンド―高いリスク危惧する声も

コモディティ市場への投資マネーの流入が続いており、ヘッジファンドなど大型の投資家は、投資先を現物だけでなく関連資産にも拡大している。一方で、現物や関連資産への投資が、今後成果を上げるかどうかは不透明とする見方も強い。
タイガー・マネジメント出身のドワイト・アンダーソン(Dwight Anderson)氏が率いるヘッジファンド運用会社オスプライ・マネジメント(Ospraie Management、運用資産額90億ドル)は先日、米加工食品大手コナグラ・フーズ(ConAgra Foods)のコモディティ・トレーディング部門を28億ドルで買収した。

一方で、同社ファンドの運用は、今年難航している。28日付の米ウォールストリート・ジャーナルは、オスプライによる今回の買収と、現物資産へのヘッジファンドによる投資に関して、記事の中で論じている。

コモディティ・ヘッジファンドのオスプライは、運用開始1年目(2000年)からプラス17%という良好なパフォーマンスを残し、翌年にはさらに優れたリターンを生んだ。しかし、新たな資金がコモディティ市場に流入した時から歯車が狂い始めた。オスプライは2006年、生産高の増加から判断して、銅の価格下落に対して大きな賭けに出たが、予想に反して価格は上昇し、莫大な損失をこうむった。昨年は旗艦ファンドがプラスの12%と順調に回復したものの、今年は再び低迷している。

今回の買収によって、オスプライは米国最大規模の穀物サイロを保有することになり、農家から仕入れた穀物をコナグラ・フーズに販売することが可能になった。作物の運送手段として、オスプライは既に貨物船を稼動させているが、運搬量を増加させるため、鉄道にも手を広げようとしている。これに加えて、大規模な穀物サイロなどの施設を有する「ガヴィロン(Gavilon)」という米オマハのコモディティ取引所を買収している。

投資マネーがコモディティ市場に流入し、米議会は農産物への投資に新たな規制を設けようとしている。こうした状況で、農場から石油精製施設に至るまで、大型の投資家による現物資産への投資は拡大しており、ファンドのリターンを安定させ、長期的な予測の正確さを向上させることが期待されている。

だが、高いリスクが危惧される。利益確定を狙った農家が先渡し取引で収穫前に売買契約を結んでいるため、トレーダーはリスクヘッジとして先物取引を行っているが、先物の相場が予想外の動きをすれば、証拠金を追加しなければならなくなる。アンダーソン氏は「私も懸念している」と素直にこのリスクを認めているが、ガヴィロンは多様な商品を扱っているため、リスクが分散されると見ている。

また、この種の投資家は例外なく、在庫を放出しないことで意図的に価格を吊り上げることが出来るという批判がある。アンダーソン氏はこれに対し「我々はそれ以上に効率的な農業ビジネスを行っており、事業も拡大している。たとえば、ウルグアイで買った農場では、肥料の使用量を増やしたことで生産高を劇的に増大させた」「どちらかといえば、我々は価格低下に貢献してる」と反論した。

Dow Jones
28 Jun 2008 04:06 BST WSJ(6/28)
Ospraie Gets Physical In Bid To Fine-Tune Bets

農産物セクターへの現物投資を進めるヘッジファンド―高いリスク危惧する声もに関連する記事

2008年07月の記事一覧です。

年月別ヘッジファンド情報

年収41億円の女性トレーダー

おすすめ:年収41億円、世界有数の女性トレーダー 米経済誌フォーブスは昨年2011年のヘッジファンドマネージャーの報酬ランキング上位40・・・

30代サラリーマンの不動産投資

おすすめ:いきなり不動産投資の醍醐味を味わった30代サラリーマン 31歳、年収750万円のサラリーマン。初めての不動産投資はどんな物件で毎月の収益金額は・・・

住まいづくりのベストパートナー

おすすめ:研ぎ澄まされた「日本の邸宅」がここに。 “Klass Design”  理想の住まい、そして快適な暮らしを手にするためには、自分にとっての最適な伴走者(パー・・・

簡単登録でメルマガ配信。YUCASEE MEDIAメルマガ登録で限定プレゼントへの応募も!

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする


他社リリース情報

YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)とは