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英大手ヘッジファンド各社、複数年評価による報酬制度を採用

英大手ヘッジファンド各社はこのところ、ファンド・マネージャーを単年ではなく複数年で評価する報酬制度を採用している、とウォールストリート・ジャーナルは11日報じている。
欧州最大のヘッジファンド・グループの一つで運用資産240億ドルを誇るブレバン・ハワード・アセット・マネジメント(Brevan Howard Asset Management)は、5月に上場した同社ファンドの説明会で投資家に対して、複数年評価の報酬制度をとることでファンドのパフォーマンスは向上するとアピールしていた、と参加者は語っている。

ブレバンの説明では、ファンド・マネージャーに対して複数年評価に基づいて毎年の報酬を支払うようにすれば、マネージャーは市場が混乱していてリターンを上げにくいとき、無理に利益を上げようとして大きなリスクをとることもなく、現金を保有して待つことができるので、結果的によいパフォーマンスを達成できるという。

また、別の英大手ヘッジファンドの取締役は、報酬の「決して少なくない」割合を最低3年ごとに支払うようにしていると語っている。そして、その資金をファンド・マネージャーが自ら運用しているファンドやその他の自社ファンドで運用しているという。

大手投資銀行もこの新しい報酬システムに注目している。信用収縮にいたる過程で資産を過度のリスクにさらしたと批判の雨にさらされた投資銀行は、単年度のリターンのみで報酬を決めないよう、新報酬システムを導入せざるを得なくなっているという。ドイツ銀行やシティ・グループも現在、同制度の導入を検討している。

英金融当局の金融サービス機構(FSA)は、報酬が金融機関へのリスク全体に与える影響に非常に注目しているという。また、中央銀行のイングランド銀行のマーヴィン・キング(Mervyn King)総裁は先月、国会の委員会で、報酬制度の仕組みが過度なリスクを引き起こしていることを認め、見直しを図っていると発言した。

ヘッジファンドが活況を呈していていた数年前は、同業他社が優秀なファンド・マネージャーを巨額の報酬で引き抜くため、マネージャーたちは長期契約になかなか首を振らなかった。しかし、金融市場が不安定で運用不振にあえぐヘッジファンドが多くの従業員を解雇している現状では、マネージャーの選択の余地は少ない。「ファンド・マネージャーが今、心配しているのは、報酬ではない。クビにならないかどうかだ」と金融機関の雇用問題に詳しい法律事務所は指摘している。

Dow Jones
11 Jul 2008 01:04 BST WSJ(7/11)
News And Insights From London's Financial Center

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