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住宅関連証券投資で損失拡大した米ヘッジファンド、担保差し入れできず清算へ

住宅ローン関連証券の投資で失敗した米ヘッジファンドが、投資家に分配すべき残余資産を完全に失った状態で清算したことを複数のメディアが伝えている。
ヘッジファンド・マネジャーのジョン・デバニー(John Devaney)氏は10日、米ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューに応じ、自らのファンドが清算したことを投資家に伝えたと打ち明けた。情報を秘匿する傾向の強いヘッジファンド業界にしては珍しく、デバニー氏は意欲的にインタビューに答えている。

デバニー氏が運用していたヘッジファンド「Horizon Strategy」は、米住宅ローンバブルの崩壊寸前にローンチした。同ファンドは、住宅ローン関連証券への投資で損失が発生したため、昨年7月にはファンドの資産を凍結し、投資家の解約を禁止する措置をとっていた。これに続いて9月には、大型の融資を返済するよう銀行から求められ、資産の大部分を取り上げられてしまったという。

会計士と弁護士は、その時点でファンドの清算を勧告したものの、デバニー氏は「投資家の資産を回復させたい」としてこれを拒否した。インタビューで同氏は、「金にしか関心が無い人間ならばファンドを清算していたかもしれない。だが、私は全ての投資家を守るために戦った」と答えている。

ファンド運用に終止符を打ったのは、ドイツ銀行による9,000万ドルの追加担保要求だった。ファンドの運用会社ユナイテッド・キャピタル・マーケッツ・アセット・マネジメント(United Capital Markets Asset Management)はこれに応じることが出来ず、ファンドの資産は競売にかけられ、ファンドの純資産価値は完全に失われた。

デバニー氏は、個人資産を担保として提供することで、ファンドの資産規模を超える融資をうけていた。そのため、同氏は、ルノワールの絵画、自家用ジェット、自宅、ヘリコプター、愛用のヨットなど、1.5億ドル以上の個人資産も手放すことになった。こうした苦しい状況にも関わらず、同氏は復活にかける強い意欲を示しており、「引退するかって? 答えはノーだ」と答えている。

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