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ヘッジファンド業界に広がる警戒感―欧州のファンド設立数減少、運用成績低迷

今年上期に欧州で設立された新規ヘッジファンドの数が大幅に落ち込んだことが調査で明らかになった、と29日付けのウォールストリート・ジャーナルは報じている。
情報サービス会社ヘッジファンド・インテリジェンスの欧州部門ユーロヘッジの調査によると、今年上期の欧州での新規ヘッジファンド設立数は106本で、2002年の84本以来の低水準となった。昨年同期は190本だった。

新規ファンドの運用資産額で見ると、今年上期は108億ドルで、昨年同期の155億ドルから大幅減となり、2004年上期の94億ドル以来の低水準となった。

欧州のヘッジファンドは資産額において、世界で約4分の1を占めるが、今年上期は米国やアジアと同様の動向を示したといえる。ヘッジファンド・インテリジェンス傘下のアブソルート・リターンによると、米国では今年上期、新規ファンドの設立数が前年同期比で50%減となった。

今年上期のヘッジファンド業界のパフォーマンスは、8年ぶりの低水準になることが確実視されている。最近ヘッジファンドが得意とする戦略は、世界的な信用収縮の影響で銀行株が値下がりすると予想し、空売りを仕掛ける一方で、コモディティ価格は高騰すると読み、買い増すというロング/ショート戦略だ。しかし、ここ数週間、金融関連の株価が高騰するのと同時に、コモディティ価格が下落しており、多くのヘッジファンドが大きな損失を被っている。

独コメルツ銀行(Commerzbank)傘下ヘッジファンド、コマス(Comas)のシニア・ポートフォリオ・マネージャーであるリチャード・ブレイク(Richard Blake)氏は「ヘッジファンド業界全体に警戒モードが広がっている。楽観視しているマネージャーでさえ、悪材料で市場が下落に傾くと警戒を強めている」と語っている。

調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、今月24日時点での業界全体の7月のパフォーマンスはマイナス3.2%で、このまま推移すると7月のパフォーマンスは、HFRが調査を開始した1990年以来最低の水準となる。これまで月間で最低だったのは、ITバブルがはじけた2000年の11月で、マイナス3.49%だった。

Dow Jones
29 Jul 2008 00:45 BST
WSJ(7/29) News And Insights From London's Financial Center
Tough Times For Hedge Funds

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