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ファンド投資家のメリットが見えにくいヘッジファンドなど投資会社のIPO

プライベート・エクイティ大手のKKRのIPO計画が報じられているが、投資会社の株式上場を楽観視することは出来ないとウォールストリート・ジャーナルは指摘している。
ウォールストリート・ジャーナルは29日付の記事で、プライベート・エクイティ大手のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が株式の上場を検討しているとの報道を受け、KKRのIPOはこれまでの投資会社が行ってきた上場と同じく失敗に終わるのではないかと述べている。

投資会社が上場する主な理由は、「事業拡大のため」、「上場会社として要求される透明性を満たすことにより、投資家が自社のファンドに対して信頼感を抱く」というものだ。具体例を挙げると、英大手ヘッジファンドのGLGパートナーズが昨年IPOを実施した背景には、同社の知名度を上げると共に、米国や中東などの市場参入の足がかりにしようという思惑があった。

しかし、上場企業に課される情報開示義務によって、GLGは内輪の問題を暴露しなければならなくなった。GLGは米証券取引所(SEC)への報告で、トップトレーダーのグレッグ・コフィー(Greg Coffey)が辞任することを明らかにせざるを得なかった。コフィー氏が運用していた資産規模は、GLG全体(246億ドル)の20%以上に相当するため、投資家に大きな影響を与えた。

あるアナリストは「(投資会社が上場すると)非常に多くの株主を満足させ続けなければならないため、経営の厳しさが増す」とし、「これまで以上に厳しい監視の目が市場から向けられる上に、当局の要求を満たす必要があることからコストも増大する」と指摘している。

さらに、ファンド・オブ・ファンズ運用会社の代表は「上場会社のファンドでは、大型投資家がマネジャーと市場に対する見方などの情報を非公開で交換することが出来ず、魅力に欠ける。投資家の視点からすると、受話器を取ればマネジャーと話が出来る方が好都合だ」と説明している。

Dow Jones
29 Jul 2008 04:03 BST
WSJ(7/29) KKR In Fishbowl, Swims With Sharks

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