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企業経営のベテラン起用でターゲットに迫るアクティビスト・ヘッジファンド

市場の低迷が続く現在、ヘッジファンドなどが活動するアクティビズムの世界では、企業経営のベテランを起用するという手法が広がりつつある。
債券や株式市場の低迷が続く現在は、企業経営陣へ働きかけるアクティビストにとって有利な状況だと言えるが、彼らの投資手法に変化が起きていることを31日付のウォールストリート・ジャーナルが伝えている。

アクティビストが企業に対して行う活動は、レバレッジド・バイアウトで手に入れた企業の傘下に加わるよう促したり、増配や自社株買いを求めるという手法が中心だった。しかし、アクティビストは、経営陣に対する攻勢で勝利を収めても、最終目的である株価の上昇に失敗することがある。

一例を挙げれば、アクティビスト投資家であるラルフ・ウィットワース(Ralph Whitworth)氏は、ホームセンター大手のホーム・デポ(Home Depot)へのアクティビズムでCEOを交代させることに成功したものの、ホーム・デポはライバルのロウズ(Lowe's) に後れを取ってしまった。

そのため、アクティビストに対抗する企業は「短期投資家であるアクティビストは、経営を理解していない」という常套句を用いてアクティビストを批判してきた。しかし、アクティビストの中には、経営の専門家を人材として揃えることで対象企業の本業にアプローチする手法(オペレーショナル・アクティビズム)をとるファンドがある。

米ヘッジファンドのジャナ・パートナーズ(Jana Partners)は、企業経営に関するベテランの起用を進めている。同社でアドバイザーを務めるジェロム・ヨーク(Jerome York)氏は現在70歳で、これまでにクライスラー、IBM、ゼネラル・モーターズの経営に携わってきた。

アクティビストとしては現在最も有名なカール・アイカーンにも失敗があり、モトローラ経営陣から譲歩を勝ち取ったものの株価が急落したという過去がある。しかし、ジャナにはこうした大きな失敗は無い。ジャナの運用資産額は70億ドル、過去6年間のリターンは年平均で約20%となっている。

また、米運用会社のサーベラス・キャピタル・マネジメント(Cerberus Capital Management)はヘッジファンドとプライベート・エクイティの両方を手がけており、経営のコンサルタントを100人以上抱えている。

ウォールストリート・ジャーナルは、大型ヘッジファンドが経験豊富な経営者を起用するようになったことで、ヘッジファンドとプライベート・エクイティとの境界線が薄れつつあると指摘している。

Dow Jones
31 Jul 2008 04:07 BST
WSJ(7/31) Corp Veterans Anchor Activist-Hedge-Fund Slates

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