トップ >  米PE大手カーライル、住宅ローン関連証券投資の傘下ヘッジファンドを清算

米PE大手カーライル、住宅ローン関連証券投資の傘下ヘッジファンドを清算

1日付のウォールストリート・ジャーナルによると、米大手プライベートエクイティ(PE)会社のカーライル・グループは7月31日、傘下のヘッジファンド、ブルーウェーブ(Blue Wave)を清算すると発表した。
ブルーウェーブ・パートナーズ・マネジメントは、2007年4月、カーライルが元ドイツ銀行取締役のリック・ゴールドスミス(Rick Goldsmith)とラルフ・レイノルズ(Ralph Reynolds)の両氏と共同で創設したマルチ戦略ファンド。しかし、最近は住宅ローン関連証券投資が裏目に出てリターンが急速に悪化していた。

昨年は、クレジット市場危機の影響で、住宅ローン債権を裏づけとした資産担保証券RMBSに絡んだ損失を計上、リターンはマイナス17%と急速に悪化。今年初めのピーク時で9億ドルだった資産運用額も6億ドルに減少している。

今年3月には、銀行がモーゲージ投資の裏付けとなっている住宅ローンの債権回収のため、担保物件の売却に走ったため、ブルーウェーブはほぼ破たん状態となった。

また、最近でも、原油投資が裏目に出て、カーライル・グループが保有している石油商社セムグループの株式価値もゼロになる見通しだ。

今年初め、戦略の立て直しに迫られた同ファンドは運用成績が良好な株式に特化、その結果、今年の株式戦略部門のリターンはプラス2%となり、S&P500種株価指数のパフォーマンスを14%ポイント上回ったが、他部門のクレジット損失を完全に埋めることは出来なかった。

今後、同ファンドは数カ月かけて、保有する株式や流動性のあるクレジット資産の売却を進め、最終的に解散する。

米ヘッジファンド・リサーチによると、ヘッジファンド各社の年初来の平均リターンはマイナス4%で、株式やエネルギー価格の乱高下、金融株やクレジット市場の先行き不透明が原因で運用成績が悪化しているという。

Dow Jones
01 Aug 2008 00:47 BST
WSJ(8/1) Carlyle Group To Liquidate $600 Million Hedge Fund



米PE大手カーライル、住宅ローン関連証券投資の傘下ヘッジファンドを清算に関連する記事

2008年08月の記事一覧です。

年月別ヘッジファンド情報

ヘッジファンドに投資するならヘッジファンドダイレクト株式会社

HF報酬ランキング テッパー氏が2年連続3度目

デビッド・テッパー

ヘッジファンドマネージャーの2013年の報酬ランキングが発表され、1位はアパルーサ・マネジメントのデビッド・テッパー氏となった。報酬額・・・

ノーベル財団の資産運用は株からヘッジファンドへ

大村智

ノーベル賞賞金の出所であるノーベル財団の資産運用が2013年に引き続き2014年も15.8%と好調である。ヘッジファンド比率を大幅に増…

HSBC脱税ほう助は、ただの香港経由スイス移し?

英の富裕層向け金融大手HSBC

英金融大手HSBCが富裕層顧客の巨額の脱税をほう助していた情報がICIJの調査によって明らかにされた。スイス部門が200か国以上…

高岡壮一郎(ヘッジファンドダイレクト代表)著「富裕層のNo.1投資戦略」|総合法令出版

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする