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英ヘッジファンド最大手トスカファンド、米ワシントン・ミューチュアルなど2社に出資

英ヘッジファンド最大手トスカファンド(Toscafund)が米銀大手ワシントン・ミューチュアルなどに出資している、と8月1日付けのウォールストリート・ジャーナルは報じている。
米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、トスカファンド・アセット・マネジメントは7月16日時点で、米貯蓄機関最大手ワシントン・ミューチュアルの株式6%に相当する約1億550万株を保有しているという。またトスカファンドは、米貯蓄機関第2位のソブリン・バンコープ(Sovereign Bancorp)の株式も5.1%取得したことも明らかにしている。

ワシントン・ミューチュアルの株価は過去1年で85%以上下落しているが、7月31日は12.45%上昇し、終値は5.33ドルとなっている。

ワシントン株を6%取得したことにより、トスカファンドは現在、筆頭株主であるプライベートエクイティ(PE)ファンドのTPGについで2番目の大株主となった。SECへの届け出で、トスカファンドはアクティビスト・ファンドとして知られているが、同社は「今回の出資はパッシブな投資であり、ワシントン・ミューチュアルの経営陣に対して、改革を要求したり圧力をかけることはない」としている。

シアトルを本拠地とするワシントン・ミューチュアルは、10年前から住宅ローンを軸に急拡大してきた。しかし、昨夏以降の不動産価格の下落や信用危機の影響で、現在、住宅関連の損失が数十億ドルに達している。

今回のトスカファンドによる米大手銀行2社への投資は、一部ヘッジファンドが金融株の下落がすでに底を打ったか、間もなく打つと判断している証拠の一つといえそうだ。ジョン・ポールソン氏率いるヘッジファンドのポールソン社も、今年中に、金融株へ投資するファンドを新たに設立するとの報道があった。またPEファンド数社がすでに今年上期、銀行株を大量に取得しているなどの動きもある。

マーティン・ヒューズ氏率いるトスカファンドは、金融や建設関連の回復を見込んで投資していたが、今年に入って損失が拡大し、保有する資産価値が大きく毀損しているとの噂が流れていた。今年年初時点で50億ドルの運用資産があった同社の旗艦ファンドは、7月中旬時点のパフォーマンスがマイナス30%程度となっている。

Dow Jones
01 Aug 2008 00:40 BST
WSJ(8/1) Toscafund Has Built Up 6% WaMu Stake



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