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金融不安の中でも好調だったヘッジファンド、7月は一転マイナス・リターンへ

昨年来の信用収縮でヘッジファンド業界全体が苦戦する中、堅調なリターンを稼いできた一部ヘッジファンドが、ここにきて業績を急速に悪化させている、とウォールストリート・ジャーナルは4日報じている。
金融不安の中においても、コモディティや新興国株への投資、また金融株の空売りなどで順調にリターンを上げていたヘッジファンドの中には、7月に入って一転して2ケタのマイナス・リターンを記録したところもあるという。米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)の速報では、7月のヘッジファンド業界のパフォーマンスはマイナス2.8%で、2002年同月以来の低水準である。

米ヘッジファンド、ジャナ・パートナーズ(Jana Partners)の旗艦ファンド(運用資産額50億ドル)は6月までプラス4%のリターンを上げていたが、エネルギー関連の株価下落により、7月はマイナス9%となった。2001年の創設以来、ジャナの旗艦ファンドの年平均リターンはプラス20%だったが、今年は年初来でマイナス6%となっている。

ヘッジファンドに投資している投資会社ファンダメンタルのジェイ・クリーガー(Jay Krieger)CEOは「ヘッジファンドにとって、7月は悪夢の月だったといえる」と語った。

今年年初来のヘッジファンド業界全体のパフォーマンスは、依然としてベンチマークを上回っているものの、7月はベンチマークを下回った可能性が高い。ベンチマークであるS&P500種指数は、7月がマイナス1%、年初来ではマイナス14%である。

アジア株投資を専門とする英ヘッジファンド、ボイヤー・アラン・アセット・マネジメントの共同創設者、ニコラス・アラン氏は「6月に原油価格が急騰したことがインド株に大きく響いた。コモディティ価格の高騰が、新興国の脆弱な経済環境に及ぼす影響を予見できなかった」と語っている。

また、主にエネルギー及び天然資源関連の小型株に投資している英RABキャピタルは、投資家が比較的安全な大型株に逃避していると指摘。一方で、同社は「弊社の天然資源への投資は、長期的には順調に推移すると確信している」と発言している。

Dow Jones
04 Aug 2008 04:04 BST
WSJ(8/4) Hedge-Fund Sluggers Strike Out

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