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試練のときを迎える合併アービトラージ戦略のヘッジファンド

ウォールストリート・ジャーナルは5日付の記事で、合併アービトラージ戦略の運用が低迷しており、今後も不調が続くと伝えている。
合併アービトラージ(merger arbitrage)戦略とは、買収合併が成立することを見込んで、関連する企業の株式の裁定取引を行うもの。今年は幾つかの大型買収案件が頓挫しており、運用に苦しんでいるという。

米クレジットカード決済処理サービス会社アライアンス・データ・システムズ(Alliance Data Systems)は、プライベート・エクイティ(PE)大手のブラックストーンから受けた64億ドルの買収提案に合意していたものの、今年に入り交渉が決裂した。また、投資会社が計画していた、競馬・カジノ運営大手ペン・ナショナル・ゲーミング(Penn National Gaming)の買収計画(61億ドル)も頓挫している。

複数のPE会社による米ラジオ大手クリアチャンネル・コミュニケーションズ(Clear Channel Communications)に対する買収交渉の成立は、合併アービトラージのマネジャーにとって朗報だった。

とはいえ、見通しのつかない大型案件が残っている。米ヘクシオン・スペシャルティ・ケミカル(Hexion Specialty Chemicals)によるハンツマン・ケミカル(Huntsman Chemical)の買収(65億ドル規模)や、豪鉄鉱石会社クリーブランド・クリフ(Cleveland-Cliff)による原料炭会社アルファ・ナチュラル・リソース(Alpha Natural Resources)の買収計画(100億ドル規模)が持ち上がっている。クリーブランドの大株主であるアクティビスト・ヘッジファンドのハービンジャー・キャピタルは、買収に対して明確な反対姿勢を示している。

かつては無リスク同然の戦略とも言われた合併アービトラージも、今年は予断を許さない展開が続きそうだ。

Dow Jones
05 Aug 2008 01:19 BST
WSJ(8/5) Breaking Insight From WSJ.com
Arbitragers Sing a Sad Song



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