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米PE大手ブラックストーン、第2四半期は純損失―事業拡大は継続

米プライベート・エクイティ(PE)大手ブラックストーンの第2四半期決算は、現在の厳しい市場環境を反映し、最終損益が赤字となった。ただし、アナリスト予想ほどは悪くなかったと、6日付のダウ・ジョーンズが報じている。
ブラックストーンが6日に発表した第2四半期決算は、1億5,650万ドル(一株当たり0.60ドル)の純損失となり、前年同期の純利益7億7,740万ドルから大きく悪化した。2007年に実施したIPO関連費用を除くと、一株当たりの利益は15セントとなり、前年の58セントから減少している。

総収益は63%減の3億5,370万ドル。主要部門であるPE事業は、投資運用益の後押しを受けた前年同期から一転し、部門収益が77%減少した。また、不動産部門の部門収益は、不動産関連ファンドの価格下落により、1,440万ドルの損失となった。

一方、ヘッジファンドを含むオルタナティブ部門の部門収益は34%増の2億2,520万ドル。高めに設定している管理費収入に加え、ヘッジファンド運用や債券投資を拡大するために今年買収したGSOキャピタル・パートナーズが大きく貢献したとみられている。

2007年6月に上場したブラックストーンは、1株31ドルの公開価格で米国史上6番目の規模となる41.3億ドルを調達した。しかし、その後、世界経済がサブプライム問題に端を発した信用収縮に陥ると、主要部門であるPE事業が低迷。株価は5日時点で18.16ドルと、公開価格から41%余り下落している。

5日の決算発表を受けた6日、ブラックストーン株は17.90ドルで取引が始まり、19.19ドルの高値をつけた後、18.75ドルで取引を終えた。

しかし、運用資産1,130億ドルを後ろ盾に引き続きブラックストーンは、資産の拡大と事業の多角化を図っている。4日には、中国での事業拡大のために、香港に続き、新たに北京に事務所を開設したことを発表している。

同社のトニー・ジェームズ(Tony James)社長は電話でのインタビューで、来年、もしかしたら再来年まで景気の低迷が続く可能性があり、企業買収の規模は限定されるだろうが、PE関連の投資案件はなくならないだろうと発言。PE事業においては間もなく底を打つと予想し、多くの企業に投資していることを明らかにした。一方で、不動産に関してはさらに下落すると予測。価格が適正なレベルに回復するまで静観する見解を示した。

その上で、ジェームズ社長は「金融機関を中心に苦境に陥っている現在の経済環境は、弊社傘下のGSO、そして企業再生部門にとって、利益を上げる絶好のチャンスだ」とし、GSO及び企業再生部門を拡大する意向を示している。

Dow Jones
06 Aug 2008 17:18 BST
Blackstone Swings To 2Q Loss Amid Market Woes



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