トップ >  米英の5年金基金、サブプライム関連証券投資の損失で米リーマン・ブラザーズを提訴

米英の5年金基金、サブプライム関連証券投資の損失で米リーマン・ブラザーズを提訴

11日付の英フィナンシャル・ニュースによると、サブプライム関連証券投資で損失を受けた米英の5つの年金基金が、取引先の大手証券リーマン・ブラザーズを相手取って、損害賠償請求訴訟を起こしていることが分かった。
訴訟を起こしたのは、英ロジアン年金基金(Lothian Pension Fund)など2つの英国の年金と3つの米国の年金で、6月にニューヨーク州南部地区の連邦地裁に提訴。先月、これら5つの年金が連携し原告団を結成している。

訴状によると、リーマンとその幹部は2006年9月から今年6月まで、サブプライム住宅ローン債券を担保にした債務担保証券(CDO)などのリスクについて過小評価や隠蔽によって、一般投資家を欺いたとしている。

訴状で名前を挙げられたのは、リチャード・ファルド(Richard Fuld)CEO(最高経営責任者)を始め、クリストファー・オメーラ(Christopher O'Meara)CFO(最高財務責任者)、ジョセフ・グレゴリー(Joseph Gregory)社長兼COO(最高執行責任者)、エリン・カラン(Erin Callan)CFO。

リーマンはサブプライム危機以降、これまでに82億ドル(約9000億円)の評価損を計上しているが、これは、同じ時期にメリルリンチやシティグループが計上した1000億ドル(約11兆円)超を大幅に下回っている。

原告団は、訴状の中で、昨年7月18日、リーマンは投資家に対し、サブプライム関連証券の運用で深刻な追加損失に直面しているという市場のうわさを否定したとしている。また、カランCFOも今年3月18日に、「リーマンはこの金融危機を十分克服することができる」と楽観的な見通しを示し、投資家の判断を誤らせたと主張している。

損失補てん額は未定だが、原告団を代表する英国の北アイルランド公務員年金基金「Northern Ireland Local Governmental Officers Superannuation Committee」は、約800万ポンド(約17億円)になるとしている。

リーマンの株価は、2006年9月-2008年6月の間で、70.06ドルから32.29ドルに下落、時価総額で140億ドル(1兆5000億円)が失われている。

Dow Jones
11 Aug 2008 01:00 BST
DJ Financial News: UK Pension Schemes Co-Lead Lehman Claim



米英の5年金基金、サブプライム関連証券投資の損失で米リーマン・ブラザーズを提訴に関連する記事

2008年08月の記事一覧です。

年月別ヘッジファンド情報

ヘッジファンドに投資するならヘッジファンドダイレクト株式会社

HF報酬ランキング テッパー氏が2年連続3度目

デビッド・テッパー

ヘッジファンドマネージャーの2013年の報酬ランキングが発表され、1位はアパルーサ・マネジメントのデビッド・テッパー氏となった。報酬額・・・

ノーベル財団の資産運用は株からヘッジファンドへ

大村智

ノーベル賞賞金の出所であるノーベル財団の資産運用が2013年に引き続き2014年も15.8%と好調である。ヘッジファンド比率を大幅に増…

HSBC脱税ほう助は、ただの香港経由スイス移し?

英の富裕層向け金融大手HSBC

英金融大手HSBCが富裕層顧客の巨額の脱税をほう助していた情報がICIJの調査によって明らかにされた。スイス部門が200か国以上…

高岡壮一郎(ヘッジファンドダイレクト代表)著「富裕層のNo.1投資戦略」|総合法令出版

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする