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原油など商品先物市場、軒並み3ヶ月ぶりの安値―ヘッジファンドのポジション解消か

8日に原油価格が5月1日以来の低水準に下落するなど、最近のドル高の影響もあり、コモディティ関連の価格が軒並み下落している、とウォールストリート・ジャーナルは9日報じている。
米ドルの上昇や世界経済の低迷などの影響で、最近になって原油価格が下落している。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の米原油先物相場は8日、指標となる米国産標準油種(WTI)9月渡しが前日比で4%相当の4.82ドル下落し、1バーレル115.20ドルとなった。一日の下げ幅としては、7月17日の5.30ドル以来の大きな下げ幅となった。

その他コモディティ相場も同様に下落している。金とトウモロコシは数ヶ月前の水準にまで下落しており、一部アナリストは、最近の上昇基調の巻き戻しが起きているか、少なくとも低水準での均衡状態に入っていると指摘する。

米先物取引会社アラロン・トレーディング(Alaron Trading)のアナリスト、フィル・フリン(Phil Flynn)氏は「ドル安の頃は、コモディティを専門とするヘッジファンドや、取引を主としてドルで行なっている政府系ファンド(SWF)が、ドル安のヘッジとして原油先物を買い進めていた」と語る。「今では、同じヘッジファンドがポジションの解消に走っている」という。

一方、リーマン・ブラザーズのアナリストは 8日に発表したレポートにおいて「コモディティ価格上昇の中、我々はこれまで冷静に、経済のファンダメンタル的要因、そして投機的要因の両方を織り込むようにしてきた。我々の見解では、現在の原油価格の戻りは行き過ぎで、本格的に下落基調に入るのは一年後だ」との見通しを示している。

ここ数ヶ月、原油を始めとするコモディティ価格が高騰したことにより、消費者の食品や燃料費高騰への不安が高まり、企業収益の大きな圧迫要因となっていた。今後、原油などの価格が再び上昇に転じる可能性はあるものの、世界各国の経済が鈍化を示す中、一方的に上昇が続く確率は減ったとみられている。

株式の投資家や企業、また一般消費者にとっては歓迎すべきニュースだろう。しかし、これまでコモディティ価格高騰で稼いできた、ヘッジファンドや年金基金といった多くの機関投資家にとっては、あまりうれしくないニュースかもしれないと、ウォールストリート・ジャーナルは報じている。

Dow Jones
09 Aug 2008 04:00 BST
WSJ(8/9) Commodities Report: Oil Hits Three-Month Low Fri



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