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新興市場向けPEファンドへの資金流入額、今年上期は前年比68%拡大―PE業界団体

新興市場を対象としたプライベート・エクイティ(PE)ファンドへの資金流入額が今年上期、前年同期比68%増で350億ドル超に達していたことが、業界団体である新興市場プライベート・エクイティ協会(EMPEA)の調査で明らかとなった。
EMPEAが新興市場対象のPEファンド104本を対象に行なった調査によると、今年上期の353億ドルは、一昨年の年間資金流入額330億ドルをすでに上回っており、昨年の592億ドルを上回るペースだという。昨年上期は210億ドルだった。

EMPEAのサラ・アレクサンダー(Sarah Alexander)会長は「新興市場を対象としたPEファンドへの関心が高まるにつれ、分散投資における選択肢の一つとして定着しつつある。また、欧米経済の低迷の影響も、先進国対象のPEファンドと比べると少ないようだ」と語っている。

米国対象のPEファンドへの資金流入額は、同比3%減の1,330億ドル。欧州向けPEファンドは、同比16%増の610億ドルだった。

新興市場対象のPEファンドを地域別でみると、アジア向けPEファンドの資金流入が263億ドルと、昨年の116億ドルから急拡大。新興市場対象のPEファンド全体に占める割合も昨年の55%から75%と拡大した。内訳を見ると、アジア全体の新興市場を網羅するPEファンドが110億ドル、中国向けPEファンドが112億ドルだった。また、インド向けは同比357%増の30億ドルと急増した。その他の地域では、アフリカとマルチ・リージョナル(複数地域対象)は増加したが、ロシア、東欧、南米、カリブ海、中東は減少した。

分野別では、企業の成長拡大に投資するPEファンドが全体の半分近くを占め、昨年の38%から拡大した。ベンチャー・キャピタルは26%、M&Aは13%だった。また、ファンド1本当たりの資金規模は3億3,900万ドルで、昨年の1億9,700万ドルから72%も拡大している。

アレクサンダー会長は「この好結果はPE業界にとって望ましい兆候といえるが、鵜呑みにはできない。分散投資を重視する機関投資家は、新興市場対象のPEファンドが市場の情勢にあわせて、適切に運用されているか厳しく目を光らせている。また、ファンドの規模が拡大するにつれて、投資家は、新興市場が流入した資金に見合った投資機会をもたらしているか厳しくチェックしなければならない」と指摘している。



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