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空白の治療領域を埋める/吉田文紀

空白の治療領域を埋める/吉田文紀

2015.01.22
【我が社の成長と拡大の展望】

シンバイオ製薬株式会社
吉田文紀・代表取締役社長兼CEOインタビュー 

シンバイオ製薬(東証ジャスダック:4582)の吉田文紀社長に同社の将来展望を伺いました。患者数の少ないものの医療ニーズが高い「空白の治療領域」の新薬を開発する同社ですが、競合が少ない治療領域で闘う戦略に成長の鍵がありました。



――貴社の業務内容をお話し下さい。

大手の製薬会社は売り上げが大きいがために、やはり市場規模の大きい疾患のための新薬開発をやらざるを得ません。そうすると患者数の少ない、しかしながら医療ニーズが高い疾患が取り残されてしまいます。当社はこの分野での新薬開発をしています。

これを研究所で一からやると、10~15年かかってしまいます。そこで当社は欧米に4000~5000社あるバイオベンチャーの中から、当社のニーズに合ったシーズがあればライセンス交渉して導入し商品化を目指しています。海外から導入するにあたっては、将来的に薬になる可能性があるものを選びぬかなければなりません。これは「砂浜でダイヤモンドの原石を探す」かのような作業です。当社はここに目利き能力があります。専門家集団であるサイエンティフィック・アドバイザリー・ボードの厳格な審査によって、成功確率を高めるのが当社の強みです。

一度承認がとれて発売されると、大手が避けて通って来た道ですから競争相手がいません。いわゆる〝ブルーオーシャン〟です。現在はトレアキシンという抗悪性腫瘍剤のシーズを導入・開発して、薬品として承認を得ています。普通は10年以上かかるところを、当社は5年で承認を得ました。これは当社の優秀な人材力がなせる業であり、この薬は今ではマーケットの6割程度のシェアを占めています。

――貴社の同業他社はいますか?

いないと言っていいと思います。それに近いことを真似しようとしても、当社のような人材と組織、海外のバイオ企業とのネットワークを構築するのは容易ではありません。

――貴社が空白の治療領域で勝負していけるのはなぜですか?

当社は全世界に創薬ベンチャーのネットワークを構築してきています。ガン、血液疾患、自己免疫疾患、この三つの戦略治療領域をターゲットにして、特に血液疾患の分野で当社はすでに知名度を確立しています。この三分野の中には、残された空白の治療領域が多いのです。ガンでも肺がん、乳がんなど、すでに多くの治療薬が開発されている分野がありますが、年間で罹患者が1万人のような病気には大手は見向きもしません。ここで当社は有効な治療薬の開発に取り組んでいるのです。

当社はこれらの分野の新薬の開発状況を常にモニターしています。学会で発表されたデータは常時ウォッチしています。常に、これらの有効性や安全性を注意深く調べていくわけです。これらの治療薬の多くは、ニーズが高いにもかかわらず放置されています。これらの患者さんは、薬の早期開発を行政に要望しています。これらの薬を開発することは、患者さんにとっても行政にとっても、当社にとっても投資家にとってもよいことでwin-winの関係が作れます。これまで有効な治療薬がなかっただけに、お医者様にも感謝されています。

――今後の事業戦略はいかがですか?

今は二つ目の新薬を開発していますが、2015年度の前半には新たに三つ目の新薬候補を導入して開発を始めます。これによってパイプラインの価値が大きくなり、事業価値もさらに大きくなります。新規と既存の組み合わせで、よりパイプラインの価値を高めていきます。

――社長の経営者としての夢はなんですか?

日本だけではなく、グローバル展開をして、世界中の患者さんに新薬を届けることです。やはり、患者数は少なくても、非常にニーズの高い新薬を開発することが目標です。これまではまだ創業期であまり資金がありませんでしたが、そろそろ二つ目の新薬の開発が軌道に乗りつつあり、資金力を生かしてグローバル展開していきたいと考えています。

【企業データ】

シンバイオ製薬株式会社

 http://www.symbiopharma.com/index.html/



医薬品メーカーの使命、それは言うまでもなく「満たされない医療ニーズのための新薬の開発」に他なりません。しかし、メガファーマ志向やグローバル志向へと医薬品業界の再編成が進み、構造的に大きく変化しつつある現在、患者数が少なく採算が取れないという理由で研究開発が断念されることにより、いわゆる「空白の治療領域」が生まれるという事態を招いています。

シンバイオ製薬は、患者数は少なくとも真に医療ニーズの高い新薬を開発し医療の現場に提供することにより「空白の治療領域」に光をあてることを企業使命としております。「共創・共生(共に創り、共に生きる)」という理念のもと、患者さんを中心に医師・科学者・行政・開発資金提供者の5つのグループを結び、そこから生まれる推進力によって新薬開発への新しい道筋を拓いてゆきます。

私たちは研究所を持たない医薬品メーカーです。基礎研究を行う世界中のバイオベンチャーから医療ニーズの高い新薬候補を探索する独自のネットワークを有し、「新薬候補品」をサイエンティフィック・アドバイザリー・ボードとして参画する第一線の医師及び研究者との共創によって選別し、速やかに開発・製品化する能力を構築しています。つまり、世界中の基礎医学と臨床医学の英知を結集できるところにシンバイオ製薬の存在価値があるのです。

患者さんと医療現場が求める新薬を提供し、そこから得た利益により、さらに疾患分野や治療領域を拡げてゆきます。また、利益の一部を「Giving Back Program」という形で難病の研究、患者さんのケア、次世代の研究者の育成など、社会に還元していく新しい循環モデルを構築し、社会的責任を果たしてゆきます。

競争ではなく共創・共生により成長すること。

それこそが、私たちが目指している新しい医薬品メーカーの姿です。


  • 空白の治療領域を埋める/吉田文紀
    2015.01.22

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