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馬場稔正代表

東大×テクノロジー×医師
/馬場稔正

2015.02.26

MRT株式会社
代表取締役社長 馬場稔正


馬場稔正代表

【事業内容】
・医師プラットフォームの提供。

【URL】
MRT株式会社
https://medrt.co.jp/


2014年12月26日に東京証券取引所「マザーズ」に上場を果たし、今最も勢いのある「医療情報提供サービス」領域の企業であるMRT株式会社の馬場代表取締役社長にお話を伺いました。
東京大学医学部附属病院医師の相互扶助組織として立ち上がった経緯を持つ同社の強み、市場環境の持つ魅力を中心に語っていただきます。

◆貴社のサービス内容について教えてください

当社では口コミで形成された医師ネットワークを武器に、3つのサービスを提供しています。
ひとつ目が外勤紹介サービス「Gaikin」です。非常勤を希望する医師会員を医療機関同士に、当社の人材紹介システムを通じご紹介するサービスとなっており、反復継続的にマッチングを行うことが特徴です。
ふたつ目は転職紹介サービス「Career」。こちらは常勤医師紹介専任スタッフが、直接面談を行い、会員医師の要望を把握した上で、求人側の医療機関と転職(常勤医師)希望の医師をマッチングするサービスとなっています。
最後が医局向けサービスの「ネット医局」です。医局の管理業務を支援するグループウェアを提供するサービスです。このサービスを通じ、医局の管理業務の大幅な効率化を可能にするのと同時に、当社は医局単位で医師をカバーし、全国的に医師会員数を増やすことが可能になるwin-winの関係を築くことに成功しています。
当社では上記の3本柱を中心に事業を展開し、テクノロジーの力を通じて、医師というリソースを適切に全国に再分配することで、医師不足をはじめとする医療にまつわる社会的課題の解決に貢献していくことを目的としています。

◆貴社の強みはどういったところに在ると思いますか?

まずはインターネットを活用した「医師中心」の医療分野人材紹介事業を行っていることだと思います。スポットでの医師紹介を行う企業は少なくありませんが、医師と医療機関を反復継続的に自動マッチングすることのできるシステムを有しているのは当社以外にはありません。そういった意味で、競合他社のいないブルーオーシャンで事業を行うことが出来ているのが強みであると思います。
また、当社が東京大学医学部附属病院医師の相互扶助組織として立ち上がった組織であることから、「医師視点」のサービスを提供できることも同じく大きな強みであると感じています。当社の持つ、リアルに繋がっている医師のネットワーク自体も非常に強固なものであることは、医師の間で当社のサービスが口コミで拡がっている点からも明らかであると感じています。
現在日本には8000~9000ほどの病院があり、クリニックの数は10万にも昇ると言われています。しかしながら、両者の間のネットワークはいまだに完全に整備されてはおらず、病診連携が上手く機能していないことも珍しくはありません。
そういった問題に対しても、当社の持つプラットフォームを活用することで解決に向けたアプローチを行うことが出来るのではないかという可能性を感じています。

◆市場環境について教えてください

日本の現状を見てみると、中長期的には少子高齢化が明確になっており、医療分野のニーズの拡大は明白です。実際に現在既に39兆円を超えている医療費も、2025年には54兆円と、厚生労働省が発表している数字があります。全体の医療費の占めているのが約6割が65歳以上の方々です。65歳以上の比率ですが、少子化高齢化なので人口はもちろん減っていきます。例えば40年後の2055年には特に75歳以上は2.2倍に増加して、医療ニーズは非常増えていると予測出来ます。日本だけでやるにはいずれ破綻することが目に見えています。医師や看護師、施設の資源を配分するかどうかが課題だと思います。そこで当社が中心となり、人材という意味で医師の視点に立って、動いていきたいと考えております。

そのような拡大するニーズに対応するだけの医師が確保できているかと言えば、答えは「No」です。日本における人口1000人当たりの医師の数はOECD加盟国34カ国中、29位と非常に低位に位置しており、慢性的な医師不足の状況です。常勤で他の病院に働いている医師達が日常の空いている時間を利用して、人手の足りない病院に外勤に行っております。需要の増加と供給の不足が同時に起きている状況であり、当社の事業領域は大きな売り手市場となっていきます。また、日本国内においても医療の地域格差は小さなものではなく、人口当たりの医師数では場合によっては2倍を超えるような「西高東低」の様相を呈しています。こういった地域間の格差を是正するためにはインターネットの活用が非常に有効になると考えており、当社の持つ医師ネットワークも今後ますます大きな価値を発揮することになると思います。
2004年に臨床研修制度が導入され、大学病院の臨床研修医採用比率が70%から40%台に低下し、医師流動化が活発になっていることも見逃すことは出来ません。常勤の医師が空いた時間を有効に活用することは、間違いなくさらに一般的なことになっていくでしょう。
活発になる医療産業の根幹となるのはやはり「医師」です。医師の求める環境や情報をダイレクトに届けることこそが、今後の医療市場の中で最も求められると考えています。


◆今後の事業展開の計画について教えてください

今後は当社の事業規模をさらに拡大し、10倍以上の規模へと成長していくことを目指しています。
その為には、現在1都3県を中心に行っているマッチング事業を全国へと拡大するとともに、コンシューマー向けのサービス提供にも乗り出していきたいと考えています。これまで蓄積してきたノウハウを活かし、競争力の高く、よりスケールする収益モデルを開発することで株主の方や投資家の方へ当社の魅力を伝えていく所存です。
それ以外に、日本国内におけるマッチングだけではなく、その領域をアジア全域、特に人口の多い中国やインドネシアの東アジアから東南アジアなどにも拡充していきたいとも考えています。
ASEAN地域には38億人の人間が暮らしており、その全ての方に医療サービスを確実に届けることは容易ではありませんが、湧き上がる需要に応えていくつもりです。
また、TPPなどとの兼ね合いもあり、直近での実現は難しいかもしれませんが、海外のプレイヤーを効果的に活用することで医療のボーダーレス化を推進していくことも日本の医療制度を維持していくためには必要になってくるのではないでしょうか。
今後も医師とテクノロジーを通じて、豊かな医療を創造することで、社会に対し大きなインパクトを与えていけるよう、事業を執り行って参ります。


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