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佐田展隆代表

出足と手数とPDCAサイクル
/佐田展隆

2015.03.06

株式会社佐田
代表取締役 佐田展隆


佐田展隆代表

【事業内容】
■メンズ&レディース オーダースーツ製造・販売
■オーダー制服・礼服製造・販売

【URL】
オーダースーツSADA
http://www.orderssuit.info
株式会社佐田
http://www.sandars.co.jp

Q1.過去に困難を乗り越えた体験を教えてください

バブル崩壊時、「そごう、マイカル、長崎屋」が相次いで倒産したとき、弊社は売上の半分以上をその3社に頼っていたため、連鎖倒産の危機を迎えました。受注生産だったため売掛未回収の被害は限定的でしたが、販売先が一気に消滅したため工場が空いてしまい、その後数年間で莫大な機会損失を出してしまいました。その赤字の埋め合わせ資金にリストラ資金が上乗せとなり、私が入社した2003年には、売上金額を越える有利子負債を抱える状態に陥っておりました。しかも販売先拡大の糸口も掴めず、営業赤字にから抜け出せずに喘いでいる状態です。バランスシート、PL(損益計算書)、資金繰り、全てが崩壊した状態、つまりは実質倒産状態にあったと思っています。

この危機的状況を抜け出すために、当時社長であった父が捻り出した起死回生の策が、国内にあった3工場のうち2工場を閉鎖し、その設備を北京に持って行き、まだ細々とやっているに過ぎなかった北京工場を移転拡大し、メインの生産拠点とするというものです。当時の中国の人件費は日本に比べて格段に安かったので、売上をそのままに原価が下がれば、損益は劇的に改善するとういう狙いです。このプロジェクトより、私はこの会社に参加し、御用聞き精神が染みついていた営業部隊を率い、意識改革を施し、新規開拓を得意とする切込み部隊に生まれ変わらせることに成功しました。その成果を認められ、私は2005年より社長を任され、営業以外の部門の改革にも着手し、2006年には1億近い営業利益を計上するまでにV字回復を成し遂げました。

しかし当時、1億近い金利を払っていましたので、出した営業利益のほとんどは金利に消え、元本の返済にもほとんど回せない状態でした。このままでは従業員も関係業者も、そしてお客さまにも十分に報いられないまま、延々と金利を払い続けるだけの会社になってしまう、さらには大きな経済状況の変化が何か起こったら、それを乗り越えることは難しいと、私は危機感を募らせました。

この事を率直に金融機関に伝え、私的再生(法的なものに依らず、民間の話し合いで行う企業再生スキーム)を行うことを決断しました。金融機関の債権放棄を引き出す代わりに、佐田家は経営責任を取って自己破産し、会社は再生ファンドに渡し存続を約束して貰うというものです。曾祖父より続いてきた家業を手放すことになり、更には佐田家は無一文で投げ出される訳ですから、私としては苦渋の決断でした。

それから3年、私はとあるIT企業の上場プロジェクトを支援する、経営コンサルタントとして大手企業の中間管理職の指導をする等しておりました。その時期にリーマンショックが起こり株式会社佐田を託した再生ファンドが解散となり、その後のオーナーも、東日本大震災で㈱佐田の仙台工場が被災したのを見て手を引いてしまいました。再び営業赤字に転落し、2次破綻寸前まで追い詰められ、引き受け手の居なくなった㈱佐田に、私が呼び戻されたのが2011年7月でした。

そこから3年間、直販事業を軸に経営改革を押し進め、2014年7月期まで、3期連続増収増益を達成し、2015年7月期も売上、利益ともに前期を上回れる見通しです。これからも「オーダースーツの着心地と楽しさで、日本のビジネスシーンを明るく元気にする!」ことを目指し、会社を発展させて行きたいと考えています。

Q2.黒字経営の秘訣を教えてください

仕事とは、出足と手数とPDCAサイクルだと、そしてそれを執着心を持って継続することだと思っています。孫子の兵法に「拙速巧遅」という言葉が出て来ますが、どんなこともやってみないとわからないですし、やってみて初めて見える景色があると実感しています。そしてどれだけたくさん失敗し、そこから学べるかが成功の鍵だと思っています。たくさん失敗する為には、手数を尽くすしか無いですよね。これを心が折れることなく続けられたからこそ、今があると思っています。

失敗しても、そこで止めなければ、その失敗はただの教訓です。教訓を活かしながら、手数を尽くせば、いずれ行動の質は上がり、必ずゴールに辿り着きます。「黒字化」をゴールに設定しても、「お客さま満足」、「社員満足」をゴールに設定しても、それは達成できると考えています。

Q3.座右の銘

「おもしろき こともなき世に おもしろく」

株式会社キュービット 西川眞史代表からのご紹介


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    2015.03.06

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