1. ヘッジファンドや海外投資の情報なら海外投資新聞 HOME
  2. ニュース
  3. 個人投資家が株式投資で勝てない本当の理由

ニュース

個人投資家が株式投資で勝てない本当の理由

2012.12.18
ネット環境の進化で、個人投資家がプロのように株式を短期売買し、FXサイトでは為替ディーラーの如く為替ディーリングができるようになった。しかし、それで実際にどれくらいの人が儲かっているのだろうか? たとえば、なけなしの退職金をこのような取引につぎ込んでよいものだろうか? 金融界での実務経験も長い、東京国際大学の渡辺信一教授に参考意見を頂いた。


意気軒昂な羊たち

長年見放されてきた感もある日本株市場。ところが足元では久しぶりの活況に沸き、11月半ば以降、日経平均株価は約1割上昇。11月の騰落率は世界主要市場でトップを走る。主役は海外投資家だが、企業の持ち合い解消の受け皿になった感もある個人投資家の動きも健在だ。

失われた20年といわれる国の株式市場で、いまだに個人投資家が健在なのはなぜか? 1500兆円の個人金融資産の約6割が預貯金に眠るとはいえ、残るリスク資産の金額も巨額な上、長年の円高で痛手を負った海外投資は敬遠され、消去法的に株式市場に投資資金が流れ込んでいるようだ。

一時期のようにデイトレーダーの活躍は報道されなくなったが、ネット環境がこれだけ進化した今、その数が減少しているとは思えない。しかし、彼らのうち、どの程度が実際に株取引で、トータルで儲かっているのだろうか?

東京国際大学の渡辺信一教授によれば、「直接金融の世界には、『狼』と『羊』しかいない」。この場合、「狼」とはプロの投資家やヘッジファンドのような、証券のファンダメンタルズ・バリュー(理論価格)を知っている裁定取引業者(アービトラージャー)を指す。一方、「羊」は個人投資家に代表される、価格の上下のみを見ている投機取引(スペキュレーター)だ。

この両者の関係は、実は持ちつ持たれつ。「皮肉なことに、スペキュレーターがいなければ、裁定取引はできない。スペキュレーターに期待されているのは、ファンダメンタルズに関係なく取引を繰り返し、裁定取引業者に収益のチャンスを与えること。言いかえれば、何も知らない羊がいなければ、狼は生きていけない」(渡辺教授)。

では、羊はただ食べられるだけか? それならば、すべての羊は市場から逃げてしまうはずだ。しかし、羊にももちろんメリットはある。証券価格は専門家でも予測がむずかしい〝ランダム・ウォーク〟という不規則な動きをする。最後はファンダメンタルズに基づいた適正価格に戻るが、それまでの間、上の水準にいる時間と下の水準にいる時間は同じではなく、たとえば1000回の投資では、20%の確率で975回はどちらか一方に偏っていることが証明されている。

つまり、市場には多数の評価損(評価益)を抱える投資家と、少数の評価益(評価損)を抱える投資家が生まれることが、論理的に説明できる。この場合、評価益を抱えた投資家は、その間に利食えば、手元に利益が残る。このことは、株式投資の結果が、決して誰にも公平な結果をもたらすのではなく、株式投資で儲かる人と損する人が偏ることを意味する。

また、個人投資家が投資をする理由は、「最終的には、銘柄選別で当たったときの高揚感であることが、最新の行動ファイナンスの研究の結果わかっている」(渡辺教授)という。確かにこの高揚感は、一度味わってしまうと忘れられない〝麻薬〟のようなものかもしれず、個人投資家にとっての一つのメリットとなりうる。

日本国内では入手困難の高利回り実績のある一流海外ヘッジファンドへの投資機会を手に入れるノウハウを限定公開!

あわせて読みたい

2013.07.24
アベノミクス効果によってたしかに株価も上がり、円安も進みました。一部の人々の懐はたしかに暖かくなったように見えます。しかし、日本の景気はこれから本当に本格的に回復するのでしょうか? …続きを読む

海外投資新聞に関するみなさんの声
関連する海外投資新聞の記事
ページトップへ