1. ヘッジファンドや海外投資の情報なら海外投資新聞 HOME
  2. ニュース
  3. ローブ氏の提言にソニーの経営陣は複雑

ニュース

ローブ氏の提言にソニーの経営陣は複雑

2013.05.21
ハリウッド近郊のソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントの役員は、14日に同社株の6.5%を保有するヘッジファンド・マネージャーのローブ氏がソニーの平井社長宛に送った、エンターテイメント部門のスピンアウト提案の手紙に複雑な思いを抱いている。

 

ソニーは株式市場ではエレクトロニクス企業と見なされているので、エレクトロニクス部門の不振のせいでエンターテイメント部門の価値が過小評価されているとするローブ氏の見方には彼らは同意するものの、ソニーのエンターテイメント部門は同業他社と比べて収益性が低く、経営に規律が欠けているとの見方には苛立っている。

ローブ氏の批判はエンターテイメント部門のうち、とくにソニー・ピクチャーズに向けられている。ソニー・ピクチャーズの2013年3月期の売り上げは前年比11%増、営業利益は同40%増となったものの、その営業利益率は6.5%と、ワーナー・ブラザーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、20世紀フォックスなどと比較すると低かった。

一方、ソニー・ピクチャーズの利益率はパラマウント・ピクチャーズとほぼ同じで、ユニバーサル・ピクチャーズはそれより低い。だが、ソニー・ピクチャーズの社内情報筋によれば、映画会社の利益率の多寡はテレビ番組製作やケーブル部門を保有しているかどうかで変わるうえ、会計処理方法は会社によってまちまちである。

とはいえ、ソニーピクチャーズは2012年の興行収入で世界一だったにもかかわらず、映画の大ヒットから十分な収益を生み出せていないのも事実。情報筋によれば、直近のジェームス・ボンド映画「007スカイフォール」の興行収入は11億ドルだったが、ジェームス・ボンドのキャラクターの映画上映権を有するメトロ・ゴールドウィン・メイヤー社とダンジャック社への支払いが嵩み、自社の利益は6,000~7,000万ドルしか残らなかった。

ソニーをカバーする株式アナリストの中には、決算発表時にエンターテイメント部門の情報開示をさらに進めるなど、スピンアウト以外の方法で同部門の収益性を高める手段があると主張する向きもある。

これに対しローブ氏の所属するサードポイント社は、同部門の価値を顕在化させ、経営陣に営業利益率の改善を迫る最大の手段は株式公開であると主張している。

ソース:ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年5月16日付)

日本国内では入手困難の高利回り実績のある一流海外ヘッジファンドへの投資機会を手に入れるノウハウを限定公開!


海外投資新聞に関するみなさんの声
関連する海外投資新聞の記事
ページトップへ