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中国の富裕層マネーの行方

2013.07.03
ロンドン、ニューヨーク、モスクワなど世界中の大都市の百貨店に群がる観光客の姿を見ると中国人富裕層のパワーが実感できる。ときに資産があるところには管理が必要となる。というわけで中国で勃興するプライベート・バンキングの国内プレーヤーは中国の個人資金が海外に流出しないよう必死である。

 

2012年末には1,000万人民元(約1.5億円)以上の金融資産を保有する中国人は70万人を超え、2008年から倍増した。中国の「七行五保」の一角で、深圳市に本拠を置く招商銀行は、2007年に初めて富裕層向けのプライベートバンキング市場に参入。預り資産4兆円相当と目下、この分野で国内トップシェアを誇っている。ほかに中国工商銀行(ICBC)、中国銀行、中国建設銀行といったところがプライベートバンキング業務に参入している。

現在、中国では政府による海外への資本移動規制が敷かれており、これが国内勢のプライベート・バンキング業務展開の足枷となっている。中国の最も富裕な顧客はニューヨーク、ヨーロッパ、香港などを定期的に訪問し、海外投資の機会を伺っている。中国では2014年に資本市場改革が実施される予定で、改革後は国内の投資信託、ヘッジファンド、プライベートバンキングなどのプレーヤーの活躍の機会が増える見通しである。

上海市ではすでにヘッジファンド規制は一部緩和されているが、中国人投資家は10%のリターンには満足せずに30パーセントのリターンを期待しているという。これらの新富裕層はすでに投資に成功して大金を手にしている。

CMBのプライベートバンキング担当者によれば、こうした新富裕層の大半は、国有企業改革に伴った資産放出の恩恵を蒙った事業主の人々だという。また、富裕層の仲間入りをした人は、ChiNext取引所(深セン証券取引所の新興企業向け市場)に上場する400余りの急成長企業の未上場株を保有しており上場後、タイミング良く売却した人々が多い。

中国の投資を巡る問題は、国内株式市場が非効率的であり、インサイダー情報がなければ収益が上げられないと思われていることである。統計的に見ると、上海や深圳の株式市場で最大の収益を上げているのは売買を24時間以内に行う短期投資家で、耳寄り情報がないと収益を上げることが難しいとされている。

こうしたことから最近では、中国の新たな富裕層はまず国内にマンションを購入し、余った資金は香港やシンガポールの海外プライベートバンクで運用するのが一般的になっているという。

ソース:フィナンシャル・タイムズ(2013年6月27日付)

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