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リコノミクスVSアベノミクス

2013.08.02
20世紀、サッチャー英首相は「サッチャリズム」を生み、彼女の友人のレーガン米大統領は「レーガノミクス」を生んだ。最近では日本の「失われた20年」を取り戻そうとする安倍首相の経済政策が「アベノミクス」と呼ばれていうる。これに対し、中国の李克強首相の政策は「リコノミクス」と呼ばれるようになった。

 

リコノミクスの語源や正確なスペリングは不明だが、今年3月、香港に本拠を置く運用会社であるポート・シェルター・インベストメント・マネジメントによる命名が最初のようである。以来、多くの証券会社レポートやメディア報道で「リコノミクス(Likonomics)」という名称を多用している。

バークレーズ・キャピタルのエコノミストはレポートの中で、リコノミクスは「中国が今後10年、年率6~8%の持続的成長をしていくためにまさしく必要な政策である」と述べている。

サッチャリズムはインフレ退治、政府の規模縮小、民営化、雇用における市場原理の強化などを、レーガノミクスは歳出増加の抑制、減税、規制緩和、マネーサプライ管理などを骨子としていた。一方、アベノミクスはインフレ目標値の導入、円安、超金融緩和や公共投資の増大を骨子としていることで知られている。

これに対し、リコノミクスを一言で定義するのは難しい。バークレーズ・キャピタルによれば、李克強首相の経済政策の3つの柱は、景気対策せず、経済全体の負債を削減し、構造改革を進めるというものである。李克強首相は公共投資を減らし、中国全体の負債比率を下げ、公共料金や金利に対する規制を緩めようとしている。

当然のことながら人民日報は、リコノミクスは中国経済が「短期的な痛みを受け入れることで長期的な恩恵を得る」ための政策だとして李克強氏の施策を持ち上げている。

一方、外国からはリコノミクスに対する批判もある。英エコノミスト誌のジャーナリストはブログの中で、政府が景気対策をせず、負債が急激に削減されれば、経済には悪い効果しか出ないだろうと述べている。

またこのブログは、「中国のエコノミストの中にはマクロ経済の変遷にマクロ的な痛みが伴うのは必然であり、景気刺激策は構造改革と無関係のものだと考える向きがあまりにも多い。実際には中国は依然として巨額の経常黒字を抱えている、すなわち稼ぐ額を使う額が上回っている。しかもインフレ率は低く内需からも外需からも生産に対する圧力は掛かっていない状態にある。中国は支出を減らす必要ななく、ただ支出の仕方を変えるべきなのだ」とも述べている。

ソース:サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(2013年7月5日付)

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