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大手ヘッジファンドはスピードゲームに決別

2013.08.19
規模の大きいヘッジファンドや金融機関はゲームの舞台をスピードからデータに移している。

 

ここ数年、ヘッジファンド、投信会社、大手銀行は、有利なトレーディングを狙って、「ビッグデータ」を分析して賭ける手法に多額の予算を割いて研究している。こうした機関は数年前までは、トレードの速度をどこまで速められるかに研究開発予算を割いていた。

これに伴い、こうした先を対象に洗練したサービスを提供する新たな業者も現れはじめている。SAP、オラクルのような大規模システム業者や小規模のニッチプレーヤーは、地方の住宅価格やソーシャル・メディアのデータ分析など、トレーディングに役立つ可能性のある、あらゆるデータにまつわる製品やサービスを提供している。

「トレーディングのスピード向上には限界があり、すでに我々は限界に達しています。だがデータの多様性とボリュームを活用して新たなトレーディング機会を見つけることは可能です。今日、洗練された投資家はビッグデータをリアルタイムで分析することで、より良い投資決定を行おうとしています」、とSAPの資本市場担当バイスプレジデントであるバスカン氏は言う。

コンピューターを使ったビッグデータの分析を通じて儲けようとする試みはすでに始まっている。コネチカット州に本拠を置く某ヘッジファンド運用会社は、フェデラル・エクスプレス社を対象として、過去10年の従業員の寄付金額、子女を私立校に行かせている割合、同社の本社のあるメンフィス市の住宅価格や、同社のトラック運転手のソーシャル・メディアの使用率などを計測している。これらのデータを同社の株価やオプション価格、四半期業績などと合わせて分析することで、同社の将来性をより良く洞察しようとしているのである。

ハイスピードの高頻度取引を行うには、ライバルを出し抜くことで得られる利益がシステム維持にかかるコストを上回らなければならない。また高頻度取引は、市場のボラティリティが下がったり出来高が減ると利益を上げにくくなる。さらに高頻度取引は取引の手口がライバル社に漏れれば収益を上げられなくなる。そうしたことから、最近のヘッジファンドは情報漏洩を防ぐため、大手システム会社ではなく小規模なソフトウェア開発会社と組むケースが増えているという。

「弊社はクレジット特化型やMBS特化型のファンドとの取引が多く、データの深い分析に基づいた戦略の運用向けのサービスを提供しています」と小規模なソフトウェア開発会社のデータアートの創始者のミラー氏は述べている。

ソース:ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年8月1日付)

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