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シリア攻撃:噂で買って事実で売れ

2013.09.02
6月以来、石油相場はミニバブルの様相を呈していた。ヘッジファンドなどプロ筋の投資家の大半は、価格上昇を見込んで原油先物でロングポジションを積み上げてきた。

 

問題は、今後も石油価格の上昇は続くのか、それともバブルが破裂するのかということだ。そしてシリアに対する欧米の軍事行動の開始は原油価格下落の引き金となるのかということである。

6月6日から23日にかけて、米国WTI原油先物価格はバレル当たり14ドル近く(約15%)上昇し、北海ブレント原油先物は5ドル(5%)上昇した。この時期、ヘッジファンドなどプロ筋の投資家はWTI原油先物のネット買い越しポジションを2億5,800万バレル相当から記録的な4億100万バレル相当まで買い越し、北海ブレント原油先物についても1億6,400万バレル相当から1億8,800万バレル相当まで買い越した。

その後、プロ筋は買い越しポジションを減らし始めたが、まずエジプト、次にシリアでの中東情勢の悪化を受けて原油価格は堅調な上昇傾向が続いている。

バブルだからといって、必ずしも価格上昇の背後にファンダメンタル要因がないというわけではない。今回の価格上昇は、米国の商業用原油在庫の減少、北海油田の夏季の補修、北アフリカからの原油供給の途絶不安、そして今起きている中東の地政学的環境の悪化などが背景にある。とはいえ、あらゆるヘッジファンドや機関投資家の原油価格に対する見方が同じで、全ての参加者が強気であれば、市場は一方向にロックされ、やはりバブルの生成と崩壊のサイクルが生まれてしまう。

一本調子の上げが加速していく動きは通常、バブルのラリーが終わりつつあり崩壊が近いというサインである。問題は現在の原油ミニバブルが今後さらに加速するのか、それとももう限界に来ているのかかということである。7月終わりから8月はじめにかけて、ヘッジファンド全体の石油のネット買い越しポジションはすでに記録的な高水準に達していた。今後も新たなヘッジファンドが買い参入してくる可能性は残っているものの、現在、その余力は2ヵ月前と比べると確実に少なくなっている。

「今後、北海ブレント原油先物価格はシリア攻撃を見越して、あるいは攻撃の知らせを受けて120~125ドルまで上昇する可能性がある。また紛争が近隣地域に波及し、イラクからの石油供給に障害が出たような場合には一時的に150ドルを付ける可能性もある」と、ソシエテ・ジェネラルのウィトナー氏は顧客向けレポートに記している。だが、少なくとも一部のヘッジファンド筋は、米国と同盟軍によるシリア攻撃によって原油価格が上昇すれば、それをポジションを減らす機会と捉えている。

「噂で買って事実で売れ」は今回のケースにも当てはまる格言といえそうだ。軍事行動が起きれば、さらに価格が上がるだろうが、価格上昇は一時的に留まると考えるアナリストが多いのはこのためである。

ソース:フィナンシャルポスト (2013年8月29日付)

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