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荒れ模様となるか、秋の相場

2013.09.03
夏休みから戻り、ポートフォリオの見直しを行う投資家は2つの大きな問いに直面している。1つ目は、8月の調整によって株式は再び魅力的になっただろうかという問い。そしてもう1つは、不穏な中東情勢やFRBによるマクロ経済支援が縮小してもなお、秋に株式がラリーすることははありえるのだろうかという問いである。

 

米国株や債券は年初来、上げ相場が続いた。だが、夏以降、あらゆる市場は乱気流に巻き込まれている。S&P500は8月2日以降、4.5%下落、ダウジョーンズ工業平均は5.4%下落している。外国の金融市場、特にインド、ブラジル、インドネシア、トルコといった新興国市場の株式市場の状況はさらに悪い。また、債券市場も難しい状況だ。米国10年債の利回りは5月始めに1.6%をつけた後、過去数年見られなかったペースで上昇し、直近で2.75%程度で推移している。

これらの背景には、経済が十分に安定化を取り戻し、FRBによる量的緩和縮小が可能になったということに対するコンセンサスの広がりがある。FRBの月次資産購入プログラムは早くも9月から縮小が始まるとの噂も流れている。これによって株が下がるのは、今年の年初来の上げの少なくとも一部はFRBによる市場買い支えのおかげだったためである。FRBの支えが消えれば、株式市場への投資熱が続く見込みは低くなり、注意が必要となるというわけだ。

「いよいよFRBの助けがなくなろうとしていることは広く認識されつつあります。投資家は今後、企業収益のより詳細な分析を余儀なくされそうです。年初来の株式市場の上げの大半はFRBによる資産購入が牽引したものだったからです」、とBMOプライベート・バンクのアブリン最高投資責任者は語る。

米国株の買いに慎重になるべきであるもう1つの理由は、9月は歴史的に最も株価パフォーマンスの悪い月だということである。メリルリンチによれば、1928年以降、9月の月次パフォーマンスの平均はマイナス1.1%で、なぜか9月は1年のうちずば抜けてパフォーマンスの悪い月だという。

シリア紛争の緊張が高まる中で石油価格の上昇は個人消費の足を引っ張るだろう。また、秋から年末にかけてワシントンでは財政赤字問題が再燃する懸念もある。

とはいえ、米国経済は依然底堅いため、FRBは量的緩和縮小の後、利上げに踏み切る可能性もある。元トレーダーで著名ブロガーのゲーリー・エバンス氏は、「新興国市場の混乱は続き、投資家が資金を米国市場に戻す動きが続くだろう」と予想する。一方、ニューヨークでヘッジファンドを運用するキャスリーン・ケリー氏は、「今後数ヵ月、欧州は再び停滞し、中国は現状水準で安定推移するでしょう。一方、年末にかけて米国の景気回復が続くでしょう」と予想する。

夏の調整のおかげで、株価水準が魅力的になったと見る向きもある。一般に9月は一般に下げる月だが、年末にかけての3ヵ月は一般に株式が上昇することが多い。メリルリンチのストラテジストのサブラマリアン氏は、現在、株価は特段安値水準にはないとはいえ適正水準であり、年末から2014年にかけてテクノロジー、製造業、エネルギー関連銘柄が株式市場を牽引するだろうと予測する。

スタンダード・ライフ・インベストメンツのグローバル・ストラテジーを統括するミリガン氏は、「年末にかけて市場はシリア情勢と世界の主要中央銀行の動きを睨む展開となろう。だが中央銀行が大きな政策ミスを行う可能性は低く、市場は何とか持ちこたえるだろう」と予想している。

ソース:ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年8月31日付)

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