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ラジャン総裁はインドのボルカーになれるか?

2013.09.11
インド・ルピーの下落に歯止めがかからない中、エコノミストの中には新しくインド中銀総裁に就任したラグラム・ラジャン氏は大幅利上げを実行せざるを得ないと考える向きもある。こうした状況は1980年代に米FRBのボルカー総裁が取った政策を想起させるものである。

 

ボルカー総裁は低金利を維持すべきという圧力をかわし、インフレ撲滅のために政策金利を未曾有の高水準に引き上げた。その結果、インフレは1980年代初頭に制御可能になったものの、米国経済は不況に陥った。8月末、下落が続くインドネシア・ルピー防御のため、インドネシア中銀は市場の不意を付いて政策金利を0.5%ポイント引き上げた。

一方、インド・ルピーはインドの景気減速と米国の量的緩和縮小の思惑を受けて、年初来、対ドルで20%程度下落している。石油は金額ベースでインドの最大の輸入項目であることから、最近の石油価格の上昇はルピーの下落に拍車をかけている。また、ルピーの下落は輸入財の上昇を招き、自動車や家電製品といった製品のコスト高や、個人消費の減退を招き易い。

経済学の教科書では、利上げは外貨流入を招き、深刻国通貨の防御に有効な方策と考えられている。しかし、市場の専門家の中には、インドのケースでは利上げは完全に有効にならないと考えている。インド政府は外国人が購入可能なインド国債の規模に制限をくわえており、外資の大半はインド株式に向かっているためである。株式投資家は利上げに対してむしろ株式を売る対応をすることが多い。そのため、インド中銀はむしろ利上げより利下げを行い、株式への外貨流入を促進すべきだと提言するエコノミストもいる。

ラグラム・ラジャン新総裁はインド・ボパール出身のエコノミストで、米MITで経済学博士号を取得している。2005年、当時IMFエコノミストだったラジャン総裁はグリーンスパン元米連銀総裁の功績を称える祝賀会で、金融セクターのリスクが高まっていることを指摘する論文を発表し、世界金融危機を最初に予言した人物として一躍、世界的に有名になり、2010年と2012年には、米フォーリン・ポリシー誌で「世界の思想家トップ100」に選出された。長く米国に拠点を置いて活躍していたが、2013年9月、インド中銀の総裁に任命された。

ソース:ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年8月29日付)

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