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オルタナティブ投資に代替効果はあるか?

2013.09.12
近年、商品、ヘッジファンドなど個人投資家の「代替」投資へのアクセスは改善しているが、分散化された投資ポートフォリオの中で、これらの投資の価値は相対的に下落している。

 

市場ウォッチャーには、株式が再び下落する時こうした投資の価値が上がるということに懐疑的な人もおり、オルタナティブ投資の「代替」的性格に変化が起きていると指摘する向きもある。ETFを通じてオルタナティブ投資へのアクセスが容易になり、人気が高まって取引が容易になればなるほど、そうした投資のパフォーマンスと株式パフォーマンスの相関性が増してくる懸念があるというのだ。「モダン・ポートフォリオ理論」の中心的命題は、投資を分散すればするほど、ポートフォリオの相関性が低くなることから長期的にはボラティリティが低下するというものである。

ミネアポリスに拠点を置く調査会社であるルートホルド・グループ社は今年初め、商品、REIT、ヘッジファンドのパフォーマンスを調査し、こうした商品のパフォーマンスの株式に対する相関性が近年、劇的に上昇していることを明らかにした。同社は過去20年のうち、ITバブル期(1994~1999年)、オルタナティブ投資の浮上期(2000~2008年)、ポスト金融危機期(2009~2013年)の3つの時点の調査を行ったところ、オルタナティブ資産と株式の相関性は2009年以降、著しく高まっていた。一方、国際決済銀行(BIS)が7月に発表した論文でも、商品と株式の相関性の高まりが指摘されている。

今後もこうした相関性は続くのだろうか? ルートホルド・ウィーデン・キャピタル・マネージメントの運用マネージャーであるワン氏は、「そう思われます。高頻度取引とETFの人気の高まりによって、資産間の相関性は長期的に高まっていき、マクロ的なイベントに対する市場の反応は一方的になっていくでしょう」と述べている。

著名な作家で金融理論家でもあり、2012年に、「フラットな世界の相関性ゲーム」と題する電子書籍を著したウィリアム・バーンスタイン氏は同書で国際不動産市場と米国不動産市場、商品と株式、米国株式市場とそれ以外の先進国の市場の比較を行い、オルタナティブ投資の人気が高まったことによって、こうした商品の魅力は薄れたとしている。「定義からして、流動性の欠如こそが真のオルタナティブの意味です。取引が難しいからこそ、世界の状況が悪くなっても簡単には売り逃げることが出来なかったわけです」と述べる。

一方、直近のさまざまなオルタナティブ商品と株式、債券の相関性を計ると、過去5年平均と比べて相関性が増していると思われる商品もあれば、そうでない商品もある。あなた自身のポートフォリオ内の個別資産のパフォーマンスをチェックして、多くの資産に投資した分散効果が本当に効いていたかどうかをチェックする価値はありそうだ。

ソース:ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年9月4日付)

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