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ヘッジファンドとは何か?

2013.09.13
10人の投資家に「ヘッジファンドとは何か?」と聞いてみることだ。10の異なった答えが返ってくるだろう。ヘッジファンドは推定2.4兆ドルの運用資産を持つ産業の総称だが、投資戦略、リスク許容度、リターン目標で、個別のポートフォリオは劇的に異なった様相を呈している。


「ヘッジファンドという言葉には誤解が生じがちで、何の意味もありません」、とカリフォルニア州ヘッジファンド協会の会長でサンディエコに拠点を置くヘッジファンドであるサンライズ・キャピタル・パートナーズのマネージング・ディレクターのガーラック氏は言う。ヘッジファンドは超富裕層が特別なコネや非公開のウェブサイトを通じてのみ購入できる秘密の投資商品と思われてきたが、もうすぐその実態が明らかになる。これまで80年間、米国で禁止されていたヘッジファンド広告がもうすぐ解禁となるからだ。

ヘッジファンドの中には早くも今月から広告キャンペーンを張るところもある。広告によってヘッジファンドの戦略にまつわる神話は剥がれると見る向きもある。「ヘッジファンドが通常の投資商品より優れていると考えられてきたのは神秘性のせいです。そしてヘッジファンドが神秘的だったのは、規制を逃れていたためです」と、ヘッジファンド協会の会長で、戦略・マーケティング会社である、ヘッジファンドPRの社長であるアクレス氏は言う。

「ヘッジファンド」という言葉を1952年に最初に使ったのは、社会学者で金融ジャーナリストだったアルフレッド・ジョーンズだった。彼は投資エクスポージャーを増やすために借入を行うというレバレッジのテクニックを自らのファンドに導入し、高過ぎる証券を空売りすることで市場全体の変動を「ヘッジ」しようとした。今日のヘッジファンドも空売りで市場の動きをヘッジするところがあるが、そうした当初の定義からは逸脱しているファンドも多い。

とはいえ、ヘッジファンドの大半は投信よりも柔軟な投資戦略を取っている。高いレバレッジを活用するファンドもあれば、美術品、骨董品、取引の少ない証券など流動性の低い資産に大量に投資を行うファンドもある。こうした積極的な手口の代償として、一般にヘッジファンドの報酬は投信より高い。また、リスクの高い投資から個人投資家を守るため、米国ではヘッジファンドに投資できるのは過去2年間の年収が20万ドル以上、自宅を除く純資産が100万ドル以上の「適格」投資家に限られている。また、ヘッジファンドは一般に最低投資金額を25万ドルに設定し、投資家による解約、償還の頻度にも制約を課している。

一般にヘッジファンドに投資する投資家は投資パフォーマンスのボラティリティを下げることを狙うが、ファンドの取る戦略によってボラティリティの大きさは変化する。「個別のファンドの戦略と運用方針には極めて差が大きいので、投資家は1つ1つのファンドを自分の目で判断しなければなりません」と前述のアクレス氏は言う。

ヘッジファンドの主要な戦略は、「レラティブ・バリュー」、「イベント・ドリブン」、「マクロ」である。レラティブ・バリュー戦略は、割安の証券を買い、同時に割高の証券を売る戦略であり、業界の運用資産の27%を占める。レラティブ・バリュー戦略のパフォーマンスは市場のパフォーマンスとの相関性が低いことが特徴である。同戦略は転換社債、優先株、オプション、ワラントなど多様な投資商品が投資対象となる。同戦略が高レバレッジで行われれば、それによって利益と損失が増幅される。

一方、イベント・ドリブン戦略は企業破綻、合併、再編、敵対的買収などのイベントによって影響を受ける証券に投資する戦略である。イベント・ドリブン戦略のうち、財務面で問題を抱えた企業への投資に特化したものが一般にディストレスト投資と呼ばれる。イベント・ドリブン戦略の典型的なものが、億万長者のジョン・ポールソン氏が運用する「ポールソン・アドバンテッジ・ファンド」である。

そして、ヘッジファンドのうち3番目に大きいカテゴリーはマクロ戦略ファンドである。同戦略は、経済全体の広範な動きに注目し、経済トレンドや政策決定の変化を予測して投資を行うというものである。マクロ戦略ファンドは株、債券、通貨、商品など投資対象が広範で、投資対象や地域をすばやく切り替えることが特徴である。同戦略も、レバレッジやデリバティブといったツールを使ってリターンを強化することが多い。こうした手法で成功した投資家としてはジョージ・ソロスやジュリアン・ロバートソンが有名である。マクロ戦略は90年代に大きな成功を収め、2008年の金融危機でも一般に大きな利益を計上した。

ソース:ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年9月3日付)

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